山林造成で区画整理 組合設立準備委が設置(仙台市岩切羽黒前・利府町神谷沢土地区画整理組合設立準備)
[2019/10/5 宮城版]
仙台市と利府町に跨る山林約11haで、区画整理事業が計画さている。民間企業で構成する仙台市岩切羽黒前・利府町神谷沢土地区画整理組合設立準備委員会(熊倉哲委員長)が9月に設置された。今後は、利府町側の約6haで都市計画区域を市街化区域に編入し、2020年5月以降の認可取得を目指す。
準備委は、用地を取得した中興ビルヂング(新潟県新潟市)ら企業10社で構成する。計画地は町境の山林を切土造成し、宅地の整備が計画されている。利府町区域は以前、用途地域だけ残し市街化調整区域に逆線引きされたため、市街化区域と用途地域の変更に合せ、事業着手する見込み。
同町の用途地域変更案では、仙台市側に連続して、第一種住居地域に設定する。容積率は200%、建ぺい率は60%。同町神谷沢地区では区画整理事業のほか、別途、県道沿いの敷地約7haで民間による開発行為が見込まれるため、町は一体の用途地域を変更する。
準備委は今後、業務代行予定者を決定し、区域編入後の事業認可を取得し、組合を設立する。同事業は、事業区域が仙台市と利府町に跨るため、県が認可権者となる。
利府太子堂を市街化
利府町では、中心部の新太子堂北地区約16haでも組合による区画整理事業が計画されている。文化複合施設の建設地に隣接する県道仙台松島線の北側で、20年5月の区域編入を見込む。編入されると、県道南側とJR利府駅周辺と合せ約23haが市街化される。
新太子堂北地区の用途は、県道沿いの約4.7haが近隣商業地域、背後地の約6.8haが第一種住居地域、東側の約4.6haは第二種住居地域で、店舗も建設できるようにする。