舗装補修16kmに8.1億円 26路線/工事分割で発注へ(気仙沼市)

 気仙沼市は、復旧・復興事業で傷んだ道路を補修するため、新たに26路線・延長約16.5km分の工事費を復興交付金で確保する。7日に締め切られた第25回交付金申請では、「復興事業に係る道路補修事業」として8億1272万円の流用を求めた。復興庁から、すでに交付決定している他事業からの流用が認められれば、本年度から2カ年分の工事費に充てる。この26路線とは別に、26回申請でも残る路線の補修工事費を要求する意向だ。
 復旧・復興事業で多くの大型車両が通行した道路は、大震災から8年半が経過して傷みが激しくなっている。道路補修では基本的に、路上・路盤再生工法を採用する。この工法は既設の傷んだアスファルト舗装を現位置で破砕し、同時にセメントやアスファルト乳剤、フォームドアスファルトなどの添加材と既設路盤材を混ぜ合わせ、締め固めて新しい路盤を造る。
 市はこれまでに、復興交付金の22回申請と24回申請で同様の工事費を確保し、工事を分割発注してきた。22回申請では約9億2000万円を確保し、9路線・延長約11.8km分の工事を3件に分けて一般競争入札を行い、うち2件を菅原工業(気仙沼市)、1件を東北ニチレキ工事(大崎営業所・大崎市)が受注した。
 24回申請では、約9億円の工事費を確保。工事は4分割して8月に入札発注し、4路線の延長約5.3kmを重松組(東北支店・仙台市泉区)、8路線の延長約4.5kmを宮手舗装工業(気仙沼市)、3路線の延長約4.3kmを大有建設(東北支店・仙台市若林区)、3路線の延長約4.7kmを菅原工業が受注した。
 これらの工事内容はいずれも、路上路盤再生工と表層工、区画線工の一式となっている。8月に発注した工事4件の工期は2020年3月31日まで。

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