日本工営で機能診断 江合川地区の排水機場など(北上土地改良)

[2019/10/3 宮城版]
 農林水産省北上土地改良調査管理事務所は、江合川地区の田尻川排水機場など農業関連4施設について、機能診断調査業務を日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。業務委託に当たっては9月25日に一般競争入札を開札し、同社が2010万円で落札。1日付で契約を結んだ。
 機能診断の調査対象は、田尻川排水機場、涌谷西排水機場、田尻川幹線排水路、涌谷西幹線排水路の4施設。いずれも1993~2007年に江合川地区の国営農業水利事業によって造られた。
 田尻川排水機場は、排水能力が毎秒8.87t。口径1000mmと1200mmのポンプが2台ずつ備わっている。建屋はRC造で建築面積が495平方mの規模。涌谷西排水機場は、排水能力が毎秒14.31t。口径1500mmのポンプが3台設置されている。建屋はRC造で建築面積が472平方mの規模。
 田尻川幹線排水路は、下幅が12m、上幅が20.7mの開渠(連接ブロック護岸)で、延長が4.1km。涌谷西幹線排水路も連接ブロック護岸でできており、延長が0.8km。
 機能診断業務は、江合川地区の国営造成水利施設ストックマネジメント推進事業で行う。具体的には4施設を診断し、機能保全に必要な対策工法を検討した上で、機能保全計画をまとめる。履行期間は2020年2月28日まで。来年度以降は、必要に応じて同計画に基づく対策工事を進める。
 江合川地区は、大崎市、涌谷町、美里町にまたがる水田地帯。2015年度には、地区内の田尻川排水機場や涌谷西排水機場、田尻川幹線排水路、右京江幹線用水路の機能診断調査業務を日化エンジニアリング(東北事務所・仙台市太白区)に委託し、老朽化の度合いや内容を調査した。
 今回の業務では、より詳しく診断調査し、保全計画の作成まで取り掛かる。今後は、右京江幹線用水路や三丁目頭首工などの詳しい機能診断業務も別途委託する見通し。

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