1・4万平方mを東京建物が52億円で落札 芝園地区の市有地(習志野市)

[2019/9/25 千葉版]
 習志野市資産管理課による、芝園地区に残る市有地約1・4万平方mの一般競争入札による売却で、東京建物(東京都中央区)が落札者となったことが24日、分かった。落札額は、市が設定していた最低売却価格23億9,546万0,340円に対し、52億0,300万円だった。市は先月5日付で一般競争入札を公告し、入札の参加申請を8月26日から今月5日まで受け付けた上で、12~19日に入札を受け付けていた。入札は同社を含めて9者からあったという。

芝園の対象地の現況

芝園の対象地の現況

 今回の対象となった物件は、芝園2丁目1番92にある雑種地1万4,008・54平方mで、用途地域は準工業地域(建ぺい率/容積率=60/200%)。1987年に県から譲与を受けた後、市が近隣公園予定地として管理をしていた経過があり、これまでに大きな建物などが建設されたことはない一方、東日本大震災時には復旧資材置場などに使用されていたため、敷地内には当時搬入されたコンクリート殻などが一部残っているという。市は現状有姿で引き渡す方針だ。

 敷地に隣接して、今春から稼働した市の学校給食センターがあることから、市では市民に対し安全・安心に考慮して活用してほしいとする一方、17年度に分筆登記は済んでいるものの、汚染土壌や盛土の処分に伴う費用について、市は負担しないとしている。

 市は契約保証金として、売買契約金額の10%について10月23日までの支払いを求めており、残金については売買契約締結後2カ月以内に支払うこととしている。売買代金の支払いが完了した時をもって所有権は移転、同時に現状有姿での物件引き渡しがあったものとみなすなどとしている。

 同地はJR京葉線新習志野駅から約1・4kmの位置にあり、水道や都市ガス、下水道なども県や市の企業局などが供給可能なエリアとなっている。

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