6.9億円で田名部組 旧気仙沼大橋の撤去工事(気仙沼市 開札速報)
[2019/9/20 宮城版]
気仙沼市は19日、都市計画道路の工事2件について、一般競争入札を開札し、落札者を決めた。魚市場中谷地線の旧橋撤去工事は田名部組(仙台支店・仙台市若林区)が6億9000万円、潮見町赤岩五駄鱈線の道路改良工事その3は宮手舗装工業(気仙沼市)が1億9168万円で落とした。都市計画道路南町魚市場線の交差点改良工事は、応札者がなく不調に終わった。
魚市場中谷内線の旧橋は、本郷~南郷地区で大川に架かる旧気仙沼大橋。橋長109.7mの4径間鋼製単純合成I桁橋で、架け替えによって新橋を架設したため、撤去する。
撤去工事では、上流側に橋長100mほどの仮桟橋を設けて重機を通し、上部工3径間と下部工4基を撤去する。併せて、コンクリートブロック張りによる延長28.2mの護岸工や、市道復旧工を施工する。工期は2021年3月31日まで。
市は同橋の撤去工事費として、8月補正予算で19年度分に1億円を計上するとともに、19~20年度の債務負担行為で限度額11億円を設定していた。ただし、工事発注に当たって積算した結果、工事費が予算額よりもだいぶ低くなったため、余った分は今後に減額する見込み。
なお、残る上部工1径間と下部工1基の撤去は、都市再生機構(UR)に工事を委託した。URには新橋の架設工事も委託していた。
魚市場中谷地線は、気仙沼大橋と主要地方道気仙沼唐桑線(中谷地交差点)を結ぶ延長440m区間を街路事業で拡幅している。同橋は下流側に架け替え、3月に新橋が完成した。
潮見町赤岩五駄鱈線の道路改良工事その3は、施工延長が赤岩港地区他の280m。工事内容は、9600立方mの盛土工、延長1099m側溝工、延長118mの管渠工、43基の集水桝工、舗装工など。工期は21年3月31日まで。
潮見町赤岩五駄鱈線は、赤岩老松地区の県道気仙沼唐桑線から、大川を超えて、魚市場前の都市計画道路魚市場朝日町線(臨港道路)までに至る延長1590mを整備する。幅員は20m。大川には曙橋を架設している。18日までの契約率は66%。年度内にはその4工事の発注も予定している。20年度の全体完成を目指す。