愛泉会が別棟建設 特養の増築事業者選定/来年度に本体着工(仙台市)
[2019/9/7 宮城版]
仙台市は6日、本年度特別養護老人ホーム(特養)整備事業者の選定結果を公表した。増築事業は1団体で、社会福祉法人愛泉会(仙台市泉区、佐藤浩理事長)を選定した。同法人は、泉区七北田の特養愛泉荘に別棟を建設する。増築分の定員は60人。2020年9月までの本体着工で、21年9月開所を予定する。
市は4月、広域型特養の増築事業とサテライト型地域密着型特養(定員29人以下)の新築事業で定員129人分の整備事業者を募集した。増築は、愛泉会1団体が申請し、選考委員会で実績や、資金計画を審査し選定した。選定者は10月の補助交付額決定後に施設設計に着手できる。
愛泉会は、泉区で2つの特養を運営している。広域特養増築の事業計画では、泉区七北田の愛泉荘に別棟を増築し、定員60分を整備する。計画規模はRC造4階建て延べ約2600平方m。既存棟は1984年の開所で長期と短期の入所を受け付けている。部屋は2人部屋と4人部屋系16室。
市の事業では、全室個室ユニット型を基本としているが、増築事業の場合は、同一施設内に従来型多床室、従来型個室の整備計画も認めている。補助金の対象経費は施設建設工事費の一部で、広域型の同法人場合は、造成工事費も補助の対象範囲となっている。
要項では、選定者が10月上旬までに設計事業者の決定方法やスケジュールを市に提出し、同月下旬までに設計者を決定する。21年5月の審査委員会で補助内示額決定後は、同年6月の造成工事の着工と建設工事の入札公告と入札を行い、9月までの本体工事着工となる。