柏の葉小に増築棟 22年度供用へ設計(柏市)
[2019/9/14 千葉版]
柏市は、柏の葉小学校の校舎増築に向けた設計業務の委託準備を進めている。予算が確保され次第、2019年度中に設計業務を委託し、20年度にかけて設計をまとめ、20~21年度で施工、22年度の供用開始を目指す。9日開会の市議会定例会に提出した補正予算案では委託料2,000万円を増額するとともに、総額8,540万円の繰越明許費を設定する。
柏の葉小学校では、人口増加が著しい柏の葉地区における大幅な児童数増加に対応するために教室の増設を計画。増設棟の設置場所は既存校舎南側に位置するグラウンドの西側または東側の学校敷地内を想定しており、規模は3階建て以上、教室は15部屋以上は必要とし、詳細な規模などは建設現場を決めた上で検討していく構えだ。予算案が可決次第、委託する方針の設計は、20年夏ごろの完了を見据えている。
12年4月に開校した同小は、柏市十余二348番51中央404街区1にあり、既存校舎棟の規模はRC(一部S)造2階建て延べ約9,289平方mで、施工者は校舎棟の建築が関東・永岡JV、15年度に増築した校舎棟が永岡建設工業となっている。今年5月時点での児童数は922人。
これに関連して今回の増築棟には、こどもルームの増設も計画している。既存のこどもルームは、柏の葉小校舎の南側にあるグラウンドの南端に配置されており、軽量S造2階建て延べ約300平方mの施設には保育室2部屋で計100人程度を収容可能な状況だという。
今後、増加が予想される子どもらに適切に対応するためにも、小学校増築棟の一部区画に新たな保育室を設置するとともに、既存こどもルームは新こどもルーム増設後も供用を継続する見通しだ。収容人数などの具体的な規模は、増築棟の教室数とも調整し、今後判断していくとしている。こどもルームの設計に関する経費は、提案中の補正予算案で委託料50万円を増額し、総額794万円として繰越明許費に設定する。