石巻港背後に複合店舗 マックスバリュらが出店 20年3月完成(ダイワロイヤル)
[2019/9/12 宮城版]
不動産の開発・運営を行うダイワロイヤル(東京都千代田区、原田健代表取締役)は、石巻工業港の背後地に複合商業施設を建設する。敷地内に建築面積で延べ4104平方mになる大小の建物4棟を建設する。このうち2棟は、完成後にマックスバリュ南東北(仙台市青葉区)とツルハ(北海道札幌市)が借り受け、それぞれ店舗を出店する。2020年3月中旬の完成を目指している。
ダイワロイヤルが建設するのは石巻三ツ股複合商業施設(仮称)。同社は8月27日に大規模小売店舗立地法に基づく新設届を宮城県に提出した。県はこれを受け、9月11日から新設届の縦覧を始めた。
ダイワロイヤルが複合商業施設を建設するのは、石巻工業港の背後地となる石巻市三ツ股2-30-6ほかの土地9729.1平方m。同地は震災津波によって甚大な被害を受けた後、復興が急速に進んでいる地区。現在、地区内を横断する門脇流留線、釜大街道線といった幹線道路が整備されている。
同社は敷地を借り受け、S造平屋の建物4棟を建設する。A棟の建築面積は2763.4平方m(店舗面積2191平方m)で、完成後にマックスバリュが借り受け、食品スーパーを出店する。B棟の建築面積は1140.9平方m(店舗面積1078平方m)で、完成後にツルハが借り受け、ドラッグストアを出店する。このほか、建築面積100平方mの建物を2棟建設する。
敷地の北東側にA棟、北西側にB棟を建設する。釜大街道線に面する敷地の南側を駐車場とし、132台分を確保する。建築面積100平方mの建物2棟は敷地の東側に建設する。駐輪場はA棟の前面に50台分、B棟の前面に45台分を確保する。B棟の北側には623.4平方mの荷さばき施設を整備する。
敷地の現況地目は宅地および雑種地となっており、用途地域は準工業地域に指定されている。建ぺい率は60%、容積率は200%。
計画によると、建物の完成は20年3月中旬を予定している。完成後に出店の準備を進め、マックスバリュ、ツルハとも翌4月下旬に店舗をオープンさせる考え。
大店法の新設届は20年1月14日まで、宮城県経済商工観光部商工金融課または県政情報センター(県庁内)、石巻市役所などで縦覧する。