蛇田新橋が6.1億円 2カ年継続費の総額変更(石巻市 9月補正予算案)
[2019/9/3 宮城版]
石巻市の9月補正予算案が明らかになった。一般会計は90億8838万円を追加し、総額を1922億8647万円とする。建設関連では、蛇田新橋の架け替え事業で、2カ年継続費の総額を6億1032万円に見直し、うち本年度分の工事費に3億1800万円を計上した。架け替え工事は、新橋の下部工と上部工、護岸工、前後道路の工事を一括し、早ければ10月にも一般競争入札を公告する。市議会12月定例会で工事請負の契約承認を得たい考え。
蛇田新橋の架け替えは、「田道町一・蛇田新橋線橋りょう整備事業」として進める。継続費は当初、2019~20年度で4億4032万円を組んでいたが、19年度が3億9000万円、20年度が2億2032万円の計6億1032万円に変更した。
19年度の事業費のうち、9月補正では工事費に3億1800万円、工事監督等支援業務委託費に500万円を充てるなどした。
同橋は、市道田道町一・蛇田新橋線の橋梁で、中里川と北北上運河をまたぐ4橋によって構成している。これを全て撤去した上で、中里川の上にボックスカルバートを設置し、北北上運河には橋長36.2mの鋼単純床版桁橋を架設する。新橋の幅員は車道と歩道を合わせ10.5mとする。
架け替えに向けては、旧橋や地下埋設物の撤去工事を税抜1億1931万3500円でグリーンシェルター(石巻市)に発注。工期は20年3月25日まで。これとは別に、ボックスカルバートの敷設工事を倉元建設(東北本部・石巻市)が請け負っている。
架け替えの予備・詳細設計業務はパスコ(東北事業部・仙台市宮城野区)に委託した。
9月補正ではこのほか、東日本大震災復興交付金基金の積立金に56億9798万円、仮称・大川地区地域交流センター整備工事費に3億3000万円、サン・ファン・バウティスタパーク施設改修工事費に1億円、一般廃棄物最終処分場建設事業の用地購入費に9200万円を措置。
これ以外では、社会教育・体育施設適正配置および長寿命化計画策定業務の委託費に891万円を計上するとともに、債務負担行為で20年度分に限度額1089万円を設定した。
補正予算案は5日開会の市議会9月定例会に提出する。