道の駅施設に12億円 新築3分離で10月公告(気仙沼市 9月補正予算案)

[2019/8/31 宮城版]
 気仙沼市の菅原茂市長は30日、定例会見を開き9月補正予算案を発表した。一般会計は32億4476万円を追加し、総額を889億5282万円とする。建設関連では、津波被害を受けて移転再建する道の駅「大谷海岸」の建設工事費に3億1479万円を計上するとともに、債務負担行為で2020年度分に限度額8億6104万円を設定。これらを合わせた11億7583万円で2カ年かけて新しい店舗施設を造る。道の駅の外構工事費は、別途12月補正予算で確保する。
 新たな道の駅は、大谷地区で海岸堤防と一体的にかさ上げされる国道45号の背後地に、約1.1haの敷地を確保し、木造平屋1200平方m程度の店舗施設や、駐車場、交通広場などを整備する。店舗施設には、物販産直店舗、カフェテリア、本吉農林水産加工処理センター、道路情報発信コーナー、トイレなどを配置する計画だ。
 新築工事は、予算案が可決され次第、10月をめどに建築、電気、機械に3分離して一般競争入札を公告し、市議会12月定例会で工事請負の契約承認を得る考え。新築の基本計画や基本・実施設計はパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)が作成している。
 9月補正ではこのほか、市営野球場の改修工事費に1億5000万円を盛り込むとともに、小泉海水浴場と御伊勢浜海水浴場の公衆トイレ・シャワー更衣室等災害復旧事業費を計上した。
 市営野球場は、大震災後に仮設住宅が建設されたため、県が仮設住宅の撤去とグラウンド復旧までを行う。来年春のグラウンド復旧に合わせ、老朽化したスタンドやトイレなどを改修するため、工事費を予算計上した。改修設計は大和田建築設計事務所(気仙沼市)に委託した
 海水浴場の復旧事業は2カ年で進めるため、9月補正で本年度分の事業費を計上するとともに、債務負担で来年度分の予算を措置した。その合計額は、小泉が8015万円、御伊勢浜が7498万円。新しい施設の規模は、小泉が木造平屋約103平方m、御伊勢浜のトイレ棟が同約44平方m、シャワー・更衣室棟がRC造約45平方mを計画している。

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