栃木土木19年度事業概要 道路67.2億、河川砂防14億円 小山環状線粟宮南に着手

[2019/8/31 栃木版]
 県栃木土木事務所は、107カ所に81億2500万円を投入する2019年度の事業概要と実施予定箇所をまとめた。内訳は、道路.街路事業が83カ所67億2000万円、河川砂防事業22カ所14億0500万円、受託が栃木商高防球ネットと扶桑住宅8号棟外構工の2カ所となった。道路事業は、栃木佐野線皆川城内など4カ所で歩道設置に国庫を導入したほか、小山環状線粟宮南は国道4号とJR宇都宮線立体化箇所まで300mに着手。杣井木川排水機場は、詳細設計をまとめ縦軸軸流ポンプ2台で毎秒5立方mの排水機能を確保、土木と設備工事に分け今年度の発注を予定した。   =2~3面に事業予定箇所

 新規の交通安全施設事業の歩道設置は栃木市が3カ所で、整備延長は栃木佐野線皆川城内920m(W14.5m)、大平山公園線平井町600m(W11.5m)、栃木田沼線柏倉623m(W10m)。歩道幅員は2.5mで栃木佐野線が両側、ほかの2県道は片側に確保する。下野市は下野二宮線薬師寺で歩道整備を再開するもので、延長が1400m(W14.5m)の両側に2.5mを確保する。

 小山環状線粟宮南は、間中橋工区から続く4号東側への300mの延伸。JR宇都宮線とのアンダーパス事業を見据え、アプローチまで先行整備するもの。法線は都市計画決定の3.2.101号とし、今年度は用地補償を実施する。

 新規の急傾斜崩壊対策の山下A(栃木市)は、待受け擁壁180平方mを計画。測量や詳細設計で具体的な工種、施工面積等を確定していく。

 20年度の事業化を目指し、調査や設計などを進めていくのは、壬生町の国道352号大師町や下野市の(仮称)下野スマートIC関連で付け替え、線形を改良する羽生田上蒲生線。

 大師町工区は、町中心部の東西の幹線道路として550m区間を14.5mに拡幅、両側の歩道下には電線共同溝を整備する。今年度は道路詳細設計、電線共同溝の予備設計を行い、電線類事業者との調整を進めていく。下野スマートIC関連では、北関東道両側の側道的に同県道が通っており、料金所設置による影響部600mを付け替えるもの。今年度で詳細設計をまとめ、20年度の用地補償や工事に備えていく見通し。

 老朽化により架け替える藤岡乙女線が思川を渡河する乙女大橋は、現橋の下流側に架設を計画。地元説明会に計画を提案し、今年度は路線測量を発注する見通し。現在の乙女大橋は、橋長367m(W5.5m)で1955年度に架設された。上流側の側道橋は90年度の架設で、本橋の架け替えに合わせ撤去するか、活用するかを判断し、今後策定する整備計画に反映させていく予定。

 壬生町の3.3.901号おもちゃのまち下古山線は、東武鉄道立体部おもちゃのまち跨線橋600mについて、現道3車線を本線部22m、交差点では25mに拡幅し4車線を確保するもの。橋梁部ではプレテン桁のラーメン橋台を両側3.5mずつ継ぎ足す形で拡幅し、アプローチ部は擁壁を立ち上げ歩道.自転車通行帯を確保。今年度は道路排水施設に着工、用地補償を継続する。

 野木町野木地内の野木古河線は、現況の9mから片側歩道2.5mを確保した11mに拡幅。合わせて交差点を改良し交通の円滑化を推進するもの。町の観光資源となっている煉瓦窯から東北道館林ICへアクセスする狭あい区間を解消、施工延長は260m。今年度は用地調査や用地補償を継続する。

 小山市の杣井木川は、毎秒5立方mを排除する排水機場の新設に加え、上流沿川に約8haで容量16万立方mの調節池を整備する計画。排水機場の設備工事は議会案件で今年度の契約を目指すほか、調節池は地元説明会を開き、測量や詳細設計を経て具体的な位置や諸元等を固めていく。

 栃木市の砂防堰堤のうち大山寺沢は諸元を確定し、本堰堤の工事を第3四半期に一般競争で発注。南沢は堰堤の構造を鋼製ダブルウォール、型枠にはエキスパンドメタルを使い、現地発生材とソイルセメントで施工する工法に決め、本堰堤の工事を一般競争で9月までに発注する。

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