プロポで楠山設計を特定 約900平方m規模の新築設計 西部コミュニティーセンター(岩沼市)

[2019/8/24 宮城版]
 岩沼市は西部地区防災コミュニティセンター(仮称)の設計業務について委託者を楠山設計(仙台市青葉区)に特定した。施設は北長谷字内田地区に約900平方m規模を検討しており、業務では基本・実施設計を年度内にまとめる。新築工事は来年6月ごろ建築、電気設備、機械設備の3件分離で発注する見通し。入札方式は一般競争入札を見込む。
 西部地区の防災コミュニティーセンターは、西公民館の機能を継承するとともに、地震や洪水など災害発生時の一時避難所の機能を兼ね備えた施設として整備を計画している。
 設計業務は、7月に委託者を選定する指名型プロポーザルを実施し、8月に同社を優先交渉権者に特定した。今後、見積もりし契約締結を目指す。業務では施設の基本・実施設計、関係法令の手続きなどを担う。現段階では900平方m程度の施設規模を想定しており、検討委員会の意見も踏まえ施設機能、階数、構造など詳細を具体化してもらう。
 同センター検討委員会は、ことし1月に第1回会合を開催。地区住民らが中心となり施設の基本方針や土地利用イメージ、施設機能などを検討し、7月に中間報告をまとめた。基本方針は「世代も国境も越えて誰でも気軽に立ち寄れるマルチな場所」「通常時から緊急時までコミュニティ防災の活動ができる場所」など3本とした。
 報告書によると土地利用イメージ案は▽2階建て▽外から使えるトイレ▽駐車場を多く確保▽広場的な緑地▽敷地北側道路を拡幅──など。施設昨日は100人規模の集会室(間仕切り稼働)、エレベーター設置(2階であれば)、発表ステージ、和室、調理室、カフェテリアなどを必要とした。今後これらの意見をさらに具体化し、設計に反映させる。
 新築工事は2020年度に工事費を確保し、入札は6~7月となりそうだ。同年度9月議会での工事契約締結議案の提出を想定している。開所は21年度内を目指す。

10月に造成工事を公告 敷地約6000平方m

 同センターの敷地造成工事は、10~11月ごろに一般競争入札を公告する見通しとなった。敷地は北長谷字内田の都市計画道路二木大通線沿いとなる面積約6000平方m。元は畑で調査の結果、大規模な地盤改良は発生しない見通し。工事内容は造成工のほか自由勾配側溝など。年度内の完了を目指す。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.