セントラルコンサルで施工計画 吉田川上流の善川遊水地(北上川下流)
[2019/7/23 宮城版]
国土交通省北上川下流河川事務所は、吉田川上流遊水地遊水地の施工計画等検討業務について、17日に一般競争入札を開札し、総合評価を経てセントラルコンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)が落札したことを明らかにした。落札決定日は22日。落札額などは追って公表する。
同業務は、吉田川の床上浸水対策特別緊急事業で善川遊水地を整備するに当たり、プレキャストボックス(以下、BOX)の移設や大衡村道の付け替えなどが必要になるため、それらの施工方法を検討する。履行期間は2020年2月28日まで。
善川遊水地は、2015年9月の関東・東北豪雨で吉田川流域に浸水被害が起きたことを踏まえ、2割勾配の周囲堤を築いて整備し、水を溜められるようにする。面積は56haで、貯水容量が200万t。
周囲堤は延長が約4km、天端幅が4m、底幅が約30m、水田からの高さが最大6.3mを計画している。築堤の土量は23万2000立方mを見込む。
周囲堤の整備に伴い、大和町でBOXの移設、大衡村で村道2路線の付け替えが必要になると考えている。既存のBOXは2m×3.5mの規格で、延長が約12m。善川に架かる町道橋(大橋)の近くに設けられている。周囲堤の影響が及ばない場所に移設する。
付け替えが必要な村道は、竹の内蒜袋線と海老沢持足線で、T字路になって接続している。周囲堤の上で平面交差できるよう、両線ともほぼ同じ位置で付け替える。対象延長は計1kmを予定。今回の業務で通行を確保しながらの施工方法を検討する。
村道の付け替えに必要な道路と平面交差点の詳細設計業務は、昨年度にセントラルコンサルタントに委託した。
堰の制御設備は日本工営で設計
同事務所は、北上川下流管内堰制御設備設計業務の一般競争入札を17日に開札し、総合評価を経て日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)に落札決定した。落札額などは追って公表する。
この業務は、事務所管内にある北上大堰、桑折江堰、鳴瀬中流堰、鳴瀬堰の制御設備を更新するため、4カ所を一括して詳細設計をまとめる。履行期間は2020年1月10日まで。