プロポで佐藤総合計画 子ども図書館の基本設計(浦安市)
[2019/7/13 千葉版]
浦安市生涯学習課は12日、市内に「子ども図書館」(仮称)を新設するに当たっての基本設計業務を委託するための公募型プロポーザルで、佐藤総合計画(東京都墨田区)を受託予定者に決めた。審査には同社を含む4者が参加。2018年度までにまとめた「子ども図書館(仮称)基本構想」に基づき、20年度にも実施設計に移行、21年度中の整備を目指すことが計画されている。
建設予定地となる日の出4-1-1、-7では、日の出公民館の南側の敷地を、新たな取得分も含めて確保する。敷地面積は6,963平方mで、敷地内には同公民館(RC(一部S)造4階建て延べ4700平方m)が立地。駐車場などとして利用されている公民館南側の空きスペースを活用し、延べ約2,000平方m規模の図書館を新築するとともに、公民館1階にある図書館日の出分館約230平方mを新設建物内に移設し、約300平方m分のスペースを設ける。このほか建物内には、約130平方m規模の地域包括支援センターを新たに配置するとともに、駐車場や駐輪場も整備する考えだ。
基本設計では、新設建築物の意匠および構造設計、電気設備や機械設備、給排水衛生設備、什器や備品のレイアウト、入館管理設備など防犯設備、外構・植栽計画、サイン計画を立案するほか、概算工事費も算出する。
子ども図書館の内部は「未就学児ゾーン」と「小学生ゾーン」、「ヤングアダルトゾーン」に分けるほか、共用部分としてイベントスペース(視聴覚室)や10万冊収用の閉架書庫、飲食スペース、事務室、作業室などを配置。図書館日の出分館も開架・閲覧スペースを設けるほか、地域包括支援センターにも執務室や相談室などを配する計画だ。想定工事費として市は、1平方m当たり45万円ほどを想定しているという。
今回の基本設計に先立つ基本構想では▽楽しく本に親しむことができる▽だれでも気軽に利用できる▽本を通じてつながり広がる──ことの3点を、課題解決に向けた視点として据えた上で「屋根のある公園のような子ども図書館~ビブリオ・パルク~」を施設のイメージとした。
建設予定地を日の出公民館敷地内としたことについてはまた、新町地域センター地区として公民館や消防署、交番など行政機能が集積していることや、公民館が子どもから高齢者までの異世代交流が図れる場となっているほか、親子が気軽に立ち寄ることができる場所で、周辺に生活利便施設もあり、日常的に人が集まっていることに加え、バス停があり誰もが利用しやすい場所であるためとしている。
基本構想の策定支援業務は、プロポーザルで18年度に選定された、ぎょうせい(東京支社・東京都江東区)に委託していた。