宮ケ崎水産が立地 石宮地区に水産加工場(女川町)
[2019/7/9 宮城版]
女川町は、水産加工流通施設用地への進出事業者を募集し、宮ケ崎水産(女川町)の立地を決めた。町が造成した石宮地区の用地に、S造2階建て延べ約1700平方m規模の水産加工場・事務所を建てる計画だ。年度内の完成を目指す。施設整備に当たっては、復興交付金の町水産業共同利用施設復興整備事業を活用して補助金を交付する。
町によると、宮ケ崎水産は佐藤水産(同)とオカショウ(同)の2社が合併し、2013年に設立された。ただし、両社はまだそれぞれの工場を使って営業しており、実際に宮ケ崎水産として営業するのは新工場が建設された後になるという。
新工場の立地場所は、佐藤水産が所有している土地。町が区画整理事業で造成したため、換地して返却。1月15日~2月28日に他の区画とともに立地事業者を募集し、宮ケ崎水産の1社のみから応募があった。これまで審査などを進め、ようやく立地が決まった。
町水産業共同利用施設復興整備事業では、水産加工場の施設整備に対し、原則として20億円または「敷地面積×20万円」で積算した金額のどちらか少ない額を上限に、補助対象事業費の8分の7以内を補助する。
町内の水産加工流通施設用地には、宮ケ崎水産のほか、今後に2社が進出予定になっており、町が審査を進めている。5月に募集をかけたところ、1社は石宮地区の2区画、もう1社は伊勢地区の1区画を希望した。
水産加工流通施設用地のうち、石宮地区の1区画、伊勢地区の1区画、角浜地区の1区画は、これまでの事業者公募で応募がなかったため、管財課に所管を移し、水産関連とは別の用途も含めて町有地の活用を検討することになる。