商業施設の入札に3社 12日開札/気仙沼で年内完成へ(日本アムウェイ財団)
[2019/7/5 宮城版]
日本アムウェイ財団(東京都渋谷区、佟嘉楓代表理事)は、商業・交流施設「気仙沼アムウェイハウス」(仮称)の新築工事について、気仙沼地域開発に入札手続きを任せており、12日に開札する。指名競争入札を採用しており、3社が参加を表明。落札決定すれば、施工者と同財団で請負契約を交わし、新築着工して年内の完成を目指す。建設事業費は2億6000万円を見込む。
「気仙沼アムウェイハウス」は、気仙沼市魚町・南町地区の土地区画整理事業地内(南町3丁目)に建設する。敷地は面積が1457平方mで、同市が一部を所有しているほか、まちづくり会社の気仙沼地域開発が民間から借地している。
新築する建物は木造平屋で建築面積が497平方m。内部には100席程度のコミュニティーホールのほか、ブリュワリー(クラフトビールの製造・販売)や生鮮品販売など2~3店舗のコーナーを設ける計画だ。コミュニティーホールにはシアター設備を備える。新築設計は青土に委託した。
完成後は、気仙沼地域開発がスローフードマーケット(仮称)として運営する。同財団と気仙沼地域開発、気仙沼市の3者は、昨年9月に「アムウェイハウスの建設、貸借、維持、管理に関する基本協定」を結んでいる。
同財団は2013年10月、日本アムウェイ合同会社内に設立。コミュニティハウスの建設・貸与・管理、地域交流のためのイベント企画運営、被災地支援のためのチャリティ募金活動などを展開している。
気仙沼アムウェイハウスは、同財団がリメンバーホープ東北支援プロジェクトの一環で整備する。このプロジェクトは、大震災の被災地復興支援の下、人と人との絆を取り戻すため、日本アムウェイ合同会社が12年に開始した社会貢献プログラム。
気仙沼地域開発は、市域の観光・商業の活性化を目指し、1996年に気仙沼商工会議所が中心となって設立した株式会社。公共施設の管理や海岸エリアのイベント企画・運営などを行っている。昨年11月には南町海岸に飲食店舗などが入る「迎」(ムカエル)をグランドオープンさせた。南町3丁目では飲食店舗が連なるスローストリート(仮称)の建設を進めており、8月の完成を目指している。