[2019/7/2　宮城版]
　宮城県出納局は7月1日、更新した発注予定を公表した。第2四半期以降に発注する建設工事は7月1日時点で861件、建設関連業務は351件となった。建設工事では震災津波を受けて被災した南三陸警察署(南三陸町)について、第2四半期に庁舎の新築工事を発注する。
　更新された発注予定によると、発注額が250万円以上となる建設工事は861件で、前年同期比で55件増。4月の公表時から245件が発注済みとなった。四半期別の発注件数と前年同期比は▽第2四半期630件(24件増)▽第3四半期195件(41件増)▽第4四半期36件(10件減)──となっている。
　発注件数が最も多い部局は土木部で、件数は444件(本庁130件＋出先機関314件)。全体の51.6％を占めている。次いで、農政部は142件(本庁1件＋出先機関141件)を発注する予定。水産林政部は68件(本庁4件＋出先機関64件)を予定している。
　このほかの部局では、上・下水道事業を所管する企業局が60件(本庁16件＋出先機関44件)、教育庁が60件(本庁59件＋出先機関1件)、県警本部が44件(本庁のみ)、保健福祉部が24件(本庁22件＋出先機関2件)を発注する。
　内陸部に移転再建する南三陸警察署について、第2四半期に「南三陸警察署庁舎新築工事」の一般競争入札を公告する。同署は志津川地区(南三陸町)の土地区画整理事業地内に、RC造3階建て延べ2036平方ｍで建設する。工期に約15カ月、概算工事規模は5億～22億9000万円を見込んでいる。
　同署の移転再建では、関連する電気工事と衛生工事、空調工事、昇降機工事を第3四半期に発注する。
　警察施設の建設では、警察職員用の住宅を石巻市内に2カ所、南三陸町内に1カ所建設することとし、第2四半期に新築工事3件の一般競争入札を公告する。
　発注する工事は▽石巻警察署新蛇田南待機宿舎新築工事▽石巻警察署南光町待機宿舎新築工事▽南三陸警察署待機宿舎新築工事──の3件。各待機宿舎の規模は、新蛇田南待機宿舎がRC造4階建て延べ1656平方ｍ、南光町待機宿舎がRC造3階建て延べ1130平方ｍ、南三陸警察署待機宿舎がS造2階建て延べ604平方ｍを見込んでいる。
　各待機宿舎の建設に関連する電気工事と機械工事はそれぞれ、第3四半期に発注する。
　老朽化した高校の体育館の建て替えに関し、第2四半期に「角田高屋内運動場改築工事」など4件を発注する。角田高校以外は▽名取高校▽松島高校▽佐沼高校──の3校の改築工事を発注する。
　改築する体育館の規模は、角田高校がS造2階建て延べ2290平方ｍ、名取高校がS造2階建て延べ2239平方ｍ、松島高校がS造2階建て延べ1541平方ｍ、佐沼高校がS造2階建て延べ1844平方ｍを予定している。4件とも概算工事規模は5億～22億9000万円を見込んでいる。
　体育館の改築では4校それぞれ、第3四半期に電気工事を発注する。
　高校の施設整備では、内陸部へ移転改築した宮城農業高校の機械倉庫について「農業高農業用機械倉庫新築工事」の一般競争入札を第2四半期に公告する予定。S造2階建て延べ725平方ｍで建設する方針。
　このほか、石巻市内に建設している復興祈念公園に関し、「石巻南浜津波復興祈念公園造成工事」の一般競争入札を第2四半期に公告する。
　宮城県と国、石巻市が共同で整備している同公園について、主に東側の12haを対象に土工や善海田池の護岸工事などを実施する。工期は約16カ月、概算工事規模は5億～22億9000万円を想定している。