道の駅設計を来月公告 志津川地区に1200平方m規模(南三陸町)
[2019/6/25 宮城版]
南三陸町は、志津川地区に道の駅施設の新築を計画しており、新築の基本・実施設計業務を一括して委託する。同業務は来月に入札、またはプロポーザルの手続きを公告する方向で準備している。新築工事は来年度早々に発注し、5~6月の町議会で工事請負の承認を得て正式契約を結ぶ見通し。2021年3月の完成、同年4月の道の駅指定を目指す。
道の駅は、既存の「南三陸さんさん商店街」を含む3.1haの敷地に整備する。道の駅施設は木造またはS造平屋1200平方m程度の規模を計画。商店街から道路を挟んだ北側に新築する。この北側は敷地面積が1.1haで、130~140台分の駐車場やバスターミナルなども整備する。
施設内には震災伝承スペース、交通情報の発信スペース、トイレ、南三陸町観光協会の窓口、移住支援センターの窓口などを設ける。震災伝承スペースは500平方m程度を活用し、震災関連の資料を展示するとともに、震災の脅威や教訓、復興支援への感謝などが伝えられるようにする。このスペースの基本計画はダ・ハプランニング・ワーク(仙台市青葉区)が作成している。
町は19年度予算で、道の駅建設工事の設計業務委託費に2700万円を計上。新築の基本計画作成業務はランドブレイン(東京都千代田区)に委託した。
道の駅施設の新築工事に当たっては、周辺で進められている八幡川の堤防工事や、同川に架ける中橋の工事などと調整が必要になる。まずは周辺工事の影響を受けない範囲から着手することになりそうだ。