来年度に5.4km敷設替え 老朽配水管の更新事業(角田市)

[2019/6/22 宮城版]
 角田市は、老朽配水管更新事業を進めており2020年度には市内中心部など延長計5.4kmの敷設替えに着手する計画だ。1971年ごろに埋設されたVP(硬化塩化ビニル管)を耐震性の高い管に取り換える。設計業務を日本水道設計社(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託し、年度内にまとめてもらう。
 同市では敷設から耐用年数を超える配水管が増加するため、水道事業経営戦略などを基に2016年度から順次更新を進めている。災害に強いライフラインの構築を目指し、更新とともに耐震化を図る。
 来年度は、市内中心部など複数のエリアで敷設替えを進めたい考え。そのため6日に指名競争を開札して配水管設計業務を委託した。業務内容は、詳細設計として開削工延長約5.4km、推進工(径100mm)1カ所。測量は中心線・横断測量5.4km、縦断測量0.9km、現地測量が道路台帳修正も含め計21.6ha。履行期間は20年3月10日まで。
 既設管は1971~72年に埋設。管種はVP(TS継手)で、管径は75~100mmとなっている。更新は管種の入れ替えのみを基本とし、新しい管は、場所によって耐震・耐久に優れた水道配水用ポリエチレン管または、GX形ダグタイル鋳鉄管を使い分ける。今回の設計業務の中で詳細を詰める。
 本年度の老朽管更新事業には、当初予算で1億5828万円の事業費を確保済み。設計のほか、5件の敷設替え工事を発注する。5件の総施工延長は約2360mを予定。対象は坂津田地区の銀杏石切線(1~4工区)と、岡字小田沢地区の稲置二枚線(1工区)。このうち銀杏石切線の1工区工事(延長約210m)は発注済み。残る4工事は上半期中に一般競争入札で発注する見通し。

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