工事5件の概要公表 好文館高校を改築 17日に入札公告(宮城県出納局)

[2019/6/13 宮城版]
 宮城県出納局は6月17日付で一般競争入札を公告する建設工事のうち、大型工事の入札概要を事前に公表した。公告する予定案件には、石巻好文館高校(石巻市)の改築工事など5件の大型工事が含まれている。同工事では大規模公共事業として、RC造4階建て延べ6644平方mの新校舎などを建設する。発注業種・等級は「建築一式工事S等級」となっている。
 宮城県出納局が入札概要を公表した工事5件のうち、建築一式工事は石巻好文館高校舎改築工事のみ。
 土木一式工事は▽長塩谷立神地区海岸災害復旧工事(石巻市北上町)▽大川河川災害復旧工事その4(気仙沼市川口町)▽津谷川ほか河川災害復旧工事その8(気仙沼市本吉町)▽川内沢川護岸工事その3(名取市下増田)──の4件。等級はS等級で、単体企業または復興JVが入札の参加対象となっている。
 5件とも6月17日に一般競争入札を公告して参加者を募り、7月11日に開札する。入札には標準型(施工計画型)の総合評価を適用する。
 石巻好文館高校舎改築工事は、土木部営繕課が工事を所管している。改築事業では老朽化によって解体している旧校舎跡地に、RC造4階建ての南校舎と北校舎を2棟建設する。2棟の床面積は延べ6644平方m。
 同校では昨年度まで、旧石巻女子高校時代の校舎を使用していた。旧校舎は1967年に建設されたもので、老朽化が進んだことから、宮城県は大規模公共事業として建て替えることにした。初期建設費に38億1100万円を試算している。このうち、旧校舎の解体および新校舎の建設費は36億1700万円。基本・実施設計は佐藤総合計画(東北事務所・仙台市青葉区)が担当している。
 すでにグラウンドの東側に仮設校舎が建てられ、4月から使用している。また、グラウンドの北側にある旧校舎2棟は、遠藤興業(石巻市)が解体中。9月末までに完了する見込み。その後、改築工事に取り掛かる。工事ではS造平屋152平方mの渡り廊下や、S造平屋66平方mの自転車置場2棟も建設する。2021年2月中に完成させ、同年4月から供用する予定。
 宮城県が公表している発注予定によると、概算工事規模は5億~22億9000万円を試算している。
 石巻好文館高校の改築事業では、関連する設備工事について、8月ごろに▽電気工事▽衛生工事▽暖房工事▽昇降機工事──の一般競争入札を公告する。

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