設計・施工に継続費 子ども館新設 3カ年7・9億円(野田市補正予算案)

[2019/6/8 千葉版]
 野田市(鈴木有市長)は、7日に開会した市議会6月定例会に一般会計補正予算案を提出した。既決額に3億3,609万円を追加し、同会計の総額は493億2,297万円とする。内容をみると、用地測量など建設工事に向けた準備が進む、新たな子ども館の整備費に、3カ年で総額7億9,525万円の継続費を設定している。

 市は委託事業者との契約を9月議会の承認案件に定めたいことから、6月補正予算案が可決次第、速やかなプロポーザルによる公告を見据えており、設計・施工を一括で委託する方針だ。年割額は2019年度1,093万円、20年度1億9,843万円、21年度5億8,589万円とした。

 新子ども館は、22年度の開設を目指すもので、建設予定地は、東武アーバンパークライン清水公園駅の西側(清水公園前)にある約9,000平方mの市有地(住所は清水1121-1他)。西山測量(野田市)による用地測量を9月20日までの履行期間で進めている。

 市では7施設目の子ども館とする計画。既存の中央・うめさと・谷吉・山崎・七光台・関宿の各子ども館は、面積約300~400平方mの規模だが、新施設については、利用者の年齢層や規模を拡大した上で、中心的な役割を担う施設に位置づけたいという。具体的な規模などは、現在策定中の基本構想内で検討している。

 同施設は「元気で明るい家庭を築ける野田市」を目指し、18歳までの子どもたちが集い、遊びを通して自主性や社会性、創造性を身に付ける「学び」の場として、また保護者同士が安心して気軽に交流や相談ができる子育て支援の拠点として、さらには子どもたちの体験活動を市民が支える地域交流の拠点として整備する。災害時に妊婦や乳幼児が利用できる防災機能も兼ね備えた施設を想定している。

 このほか、都市計画道路梅郷西駅前線での自転車通行帯等整備事業に工事費1248万円を計上。国からの社会資本総合交付金が4月に内示があったことから着手するもので、既存の幅員16mの都計道の両側に延長約850m、幅員約1mの自転車通行帯を舗装などにより整備する。予算可決後に速やかに工事発注する方針だ。

 土木関連では、道路維持整備に229万円、堤台柳沢線道路改良事業に894万円、中野台中根線道路改良事業に1億1,690万円、市道93057号線歩道整備事業に305万円、交通安全局部改良事業に1,394万円を補正している。

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