建設に向け設計着手 新設小学校 開札は20日(柏市)
[2019/6/6 千葉版]
柏市は5日、柏北部東地区新設小学校(仮称)の建設に向けた設計業務を委託するための制限付き一般競争入札(事後審査・ダイレクト型)を公告した(公告文の概要は7日付に掲載予定)。業務には建築物と外構工事の基本設計・実施設計を一括で盛り込んでいる。14~19日に入札書を受け付け、20日に開札する。施工は設計業務完了後から2カ年で進める見込み。2023年度の開校を目指す。
参加資格については、区分「測量・コンサルタント」のうち大分類「建築関係建設コンサルタント業務」の中分類「建築一般」に登録があることや、国内に本店があること、延べ床面積5,000平方m以上の学校施設の基本設計と実施設計(新築・増築に限る)を元請として履行した実績があることなどを求めている。
業務概要は▽新設小学校等建築物と外構工事の基本設計・実施設計▽設計に関するワークショップの開催・運営▽工事に向けた各種申請と通知、届出▽工事発注に関する積算・数量調書の作成──など。履行期間は21年3月31日まで。
同小学校は、人口増加の著しい、つくばエクスプレス柏たなか駅西側(船戸1-7)での建設を予定しており、規模などについては正確な学区分けを決定次第に、定めていく見込みだ。
現時点では近隣の2小学校との学区をどのように分けるべきか地元住民らと協議を進めており、19年度内には確定させたい考え。新設小学校と学区を分け合うのは、田中北小学校(4月1日時点での児童数209人)と田中小学校(同801人)となっている。
また、同学区の小学校児童らについては、田中中学校への進学を想定しているという。田中中学校の生徒数は4月10日時点で506人となっているが、同中学校施設は元々余裕のある規模であるため、現段階での中学校新設は計画していない。
新設小学校の整備に向けて市は、19年度当初予算で約1万5400平方m分の用地取得費24億6928万円を計上。市は2カ年で合計約2万6,300平方mを取得する考えで、総額には43億0790万円を見込んでいる。
その建設予定地は、独立行政法人都市再生機構(UR)が施行した、柏たなか駅周辺の「柏北部東地区一体型特定土地区画整理事業」地内にあり、換地処分も完了している。