全面改築へ基本設計 大久保小 8月末にも事業者(習志野市)
[2019/6/5 千葉版]
習志野市教育委員会は4日、大久保小学校(藤崎6-9-28)の全面改築(建て替え)に当たり、基本計画と基本設計の業務を委託するため、公募型プロポーザルによる手続きを開始した。履行期間は2021年3月末まで、委託限度額には8,848万4,000円(税込み)をそれぞれ設定。質問書を18日まで、参加表明書を7月2日までそれぞれ受け付ける。契約候補者の特定は8月30日を予定しており、以降、年度をまたいで計画と設計をまとめる。
選定までのスケジュールをみると、書類による第1次審査の結果は7月16日を予定。その上で提案書を8月5~14日に受け付け、2次審査となる提案者へのヒアリングは同27日にも行う予定だ。審査は学校教育部長を委員長とする庁内の幹部らで組織した審査委員会で実施する。
プロポーザルへの参加要件は、市の入札参加者名簿のうち、登録区分「測量・コンサル」で業種「建築関係建設コンサルタント業務」に登録があり、2014年度以降、国内で同一敷地に延床面積が6,000平方m以上の小・中学校の施設の建て替え(新築含む)に伴う設計業務を元請けして受注・履行した実績があることなどとした。
市では設計の委託に当たり、10~14日に現地見学が可能なようにしており、その申し込みも12日まで受け付けている。
同小学校の既存の敷地面積は、約1万5,000平方m。整備方針によると、校舎から運動場への出入りが可能な施設計画とすることや、狭あいな校地の中で可能な限り屋外運動場を広く確保する施設計画とすることなどを求めている。
校舎についてもまた、校舎の整備についてもまた、さまざまな学習形態に対応できるようにするとともに、地域活動での使用に配慮した計画とし、学校や放課後児童会、地域それぞれの動線や安全に配慮した計画とすることなどとしている。
プールの配置についても、重層化や屋内型も検討することとしたほか、工事中についても運動スペースに配慮した計画とすることや、安全を確保した上であれば、既存校舎屋上やプール解体後のスペースの利用も可能とするよう求めた。
必要諸室として市は、普通教室が24室程度、特別支援教室が3室、理科室や家庭科室、音楽室といった特別教室や、職員室、校長室などの管理諸室、給食室、ステージやミニバスケットコート2面程度のアリーナを持つ屋内運動場、25m×6コースのプール、屋外運動場、放課後児童会室4室程度を見込んでいる。
同小は最も古い校舎が1966年、体育館が59年に建設されており、耐震安全性は確保されているものの、施設の老朽化が進んでいるといい、これまでにも安全・安心の観点から全面改築が求められており、2014年度から6年間を計画期間として策定した第1期の学校施設再生計画に基づき、学校施設の整備を進めているとともに、20年度からの第2期の学校施設再生計画を策定するに当たって18年度、 検討専門委員会を設置して計画策定に関する提言を受け、19年度中の計画策定に向けて事業を進めている。
規模については、増築を重ねていた既存校舎(延べ6,967平方m)に対し、コンパクトな校舎となる見通しで、市ではこれまでにPTAや学生らを含めたワークショップを開催し、あり方などを検討していた。