閖上に食品スーパー出店 S造5993平方mの彩食館 名取市と立地協定締結(伊藤チェーン)

[2019/6/1 宮城版]
 宮城県内で食品スーパーをチェーン展開する伊藤チェーン(柴田町、伊藤吉一代表取締役)は、かさ上げ造成した名取市閖上地区に新店舗を出店する。宮城県に大規模小売店舗立地法に基づく新設届を提出し、5月31日に公示された。S造平屋建築面積5993平方mの建物を建設し、2020年6月に「ゆりあげの郷彩食館」をオープンさせる。
 伊藤チェーンは宮城県に対し、5月20日に大店法の新設届を提出した。
 出店地はかさ上げ造成された名取市閖上字昭和11-1ほか。県道10号塩釜亘理線と、県道129号閖上港線が交差する角地に出店する。造成された閖上地区には災害公営住宅などが建設され、5月26日にまちびらきが行われた。
 伊藤チェーンは敷地1万7234平方mを借地し、S造平屋建築面積5993平方mの店舗棟を建設する。店舗面積は4223平方m。建物は敷地の東側に建て、塩釜亘理線に面する敷地西側を駐車場とする。駐車台数は223台。駐輪場は計45台分を用意する。荷さばき施設は156平方mを確保する。
 店舗棟内には飲食店やクリーニング店、コインランドリーなどが出店できるスペースを設ける。建ぺい率は70%、容積率は200%。
 同社の計画では、7月1日に着工し、2020年4月30日までの完成を目指す。開店予定日は同年6月14日。建物の設計などコンサルタント業務はラックランド(東京都新宿区)が担当している。
 東日本大震災で甚大な津波被害を受けた閖上地区の再生に向けて、同社の出店には名取市が協力している。被災者らの日常生活を支える食品スーパーの出店とあって、名取市と同社は2018年3月に店舗出店に関する立地協定を締結している。
 同社は岩沼市が玉浦西地区に防災集団移転地を造成した時も、岩沼市と同様の協定を締結し、15年6月に「フーズガーデン玉浦 食彩館」をオープンさせている。
 大店法の新設届けは、10月1日まで宮城県経済商工観光部商工金融課または県政情報センター(宮城県庁内)、名取市役所で縦覧される。
閖上商業施設伊藤チェーン

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