宮戸道路が来月公告 土工と護岸、舗装を一括 工事規模5億円以上(県土木部)
[2019/5/28 宮城版]
県土木部は、東松島市で進めている宮戸道路の改良事業に関し、来月に「宮戸道路改良工事」の一般競争入札を公告する意向だ。道路土工と海岸護岸工、舗装工の一括施工で、概算工事規模が5億~22億9000万円。工期は約18カ月を設定している。同線の改良は今後に別途、仮橋の撤去工事などを発注し、2020年度の完了を目指す。
宮戸道路は、宮戸島において主要地方道奥松島松島公園線を内陸側に付け替える形で整備している。対象延長は1056mで、うち最も北側の約80mが松ケ島橋の架け替えとなる。総事業費は46億円を見込む。
道路は全幅11.5mで、車道が2車線の8m、歩道が片側に3.5mを確保する。すでに橋から北側の延長400m区間が工事を完了しており、現在はそこからさらに北側の延長580m区間を施工している。
来月に入札公告する「宮戸道路改良工事」は、この延長580m区間が対象で、延長260mの道路改良と、延長300mの海岸護岸工、全体の舗装工を一括で実施する。工種は土木一式工事。
道路改良は盛土中心の土工となる。海岸護岸工は、同線が海岸沿いを横断するため、道路の盛土側面に逆T式擁壁を設置する。
松ケ島橋に関しては、下部工の橋脚工事が完了しており、現在は橋台工事を施工中。上部工工事は東日本コンクリート(仙台市青葉区)に発注済みで、これから現場に入って架設する。
奥松島松島公園線は、野蒜海岸から宮戸島へと通じる主要地方道路。東日本大震災では大津波によって松ケ島橋が被災したため、宮戸島への交通が寸断された。大震災後は沿線の野蒜海岸で海抜7.2mの防潮堤を整備。宮戸側の同線は松ケ島橋を架け替えた上で、宮戸道路として改良整備することにした。