ケアハウスを年内入札 気仙沼階上地区に新築 建設費が約2.5億円(千香会)

[2019/5/23 宮城版]
 社会福祉法人の千香会(気仙沼市)は、同市階上地区に地域密着型特定施設入居者生活介護(ケアハウス)の新築を計画しており、10月ごろまでに入札で施工者を決め、年内に着工して来年4月の開所を目指す。建設費は約2億5000万円を試算しており、国の地域医療介護総合確保事業補助金を活用する。補助金は国の財源を活用し県から市を通じて配分されることになっており、早ければ来月にも県が内示する見通し。
 ケアハウスは仮称が「ケアハウスぽらん気仙沼」で、建物が木造平屋1490平方mの規模。敷地は面積が2454平方mで更地になっている。定員は29人。新築設計業務は吉田建築研究所(仙台市泉区)に委託している。
 建物には定員分の個室を配置し、各部屋にキッチンなどを備え付ける。グループホームのノウハウを生かし、定員を10人、10人、9人の3ユニットに分けて運営する。
 千香会は2015年3月の設立。同市内では東新城1丁目に「グループホームぽらん」を開設しているほか、デイサービス施設を1カ所に設けている。
 気仙沼市によると、早ければ来月にも県から補助金の内示が下りる見通しで、下り次第、千香会に補助金の交付に必要な書類を提出してもらう。市はすでに補助金を予算計上しているため、内示が下りれば工事入札などが可能になる。
 市では第7期気仙沼市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(以下、7期計画)に基づいて地域密着型サービスの実施予定者を随時募集している。昨年度は応募があった中から、千香会、ビジュアルビジョン、村伝の3者を同サービスの実施予定者に選んだ。
 村伝を除く2者は新たな介護施設を建てるため、市は19年度予算に介護施設等整備事業補助金として2億0295万円を計上した。
 ビジュアルビジョンは、同市赤岩舘森地区に定員18人の認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム)を新築する。建物は木造2階建て延べ約580平方mの規模。来年4月の開所が目標だ。
 市の7期計画は、計画期間が2018~20年度。引き続き▽定員20人程度の定期巡回・随時対応型訪問介護看護2施設▽定員12人以下の認知症対応型通所介護3施設▽定員18人以下の地域密着型通所介護1施設▽定員29人以下の小規模多機能型居宅介護2施設▽定員29人以下の地域密着型介護老人福祉施設4施設(定員10人の併設短期入所生活介護1施設)──を対象に、サービス実施予定者を募集している。

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