八千代エンジを特定 石巻河南道路の検討プロポ(仙台河川国道)
[2019/5/16 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、「宮城管内道路整備計画検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、八千代エンジニヤリング(東北支店・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後、同社と見積もり合わせして契約を結ぶ。同業務では、国道108号石巻河南道路の整備に向けた概略ルート構造の検討などを行う。
石巻河南道路は、既存の国道108号を拡幅改良、またはバイパス化して整備する計画。対象区間は、石巻市街地で国道45号と108号が交わる丸井戸交差点から、旧河南町で広域農道と108号が交わる北村交差点まで。延長は約10km。
現在は道路整備に向けた計画段階評価を行っている段階。今回の業務では、昨年の夏から秋にかけて行った道路利用者や沿線企業などへの道路整備に関するアンケート調査について、結果をまとめる。併せて、石巻河南道路の概略ルート構造を検討する。
八千代エンジニヤリングには以前、計画段階評価に向けた概略検討業務を委託したことがある。その業務成果を必要に応じて修正し、概略設計の精度を上げていく。
今回同社に委託する業務ではこのほか、上愛子地区で国道48号が観光シーズンに渋滞することため、その対策として交差点を改良したらどうなるかを検討する。さらに、県内における重要物流道路の指定に向けて、幹線道路網の課題を調査・分析し、新広域道路交通ビジョンと新広域道路交通計画の検討を進める。履行期間は2020年2月28日まで。
プロポは3月15日に募集手続きを公告し、4月11日まで技術提案を受け付けた。同24日に八千代エンジニヤリングを受託候補者に特定していたものの、結果公表が遅れていた。
管内道路の検討2件も事業者が判明
同事務所は、「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」と「仙台管内道路整備効果検討業務」の2件について、公募型プロポーザルで受託候補者を特定した。整備計画検討業務はパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)、整備効果検討業務は福山コンサルタント(同)に決定しており、今後に両社と契約を結ぶ。
仙台都市圏の幹線道路整備計画検討業務は、仙台都市圏で解決すべき道路交通と地域の課題や、計画段階評価を進めている仙台東道路の必要性と整備方針を整理し、具体的な道路整備計画などを検討する。その検討で必要となる将来の交通量推計も行う。履行期間は20年2月28日まで。
仙台管内の道路整備効果検討業務は、同事務所管内における道路整備の効果を調査・分析する。併せて、観光期の渋滞箇所における交通状況と対策実施効果をまとめ、道路整備の必要性を検討する。履行期間は20年2月28日まで。
両業務のプロポは3月15日に公募手続きを公告し、4月11日まで提案を受け付け、審査を経て同24日に受託候補者を特定した。