県LRT工事を受託 2路線3.1kmを拡幅工事 6月議会で施工協定(芳賀町)
[2019/5/14 栃木版]
芳賀町区間のLRT事業で、軌道を敷設する道路拡幅工事が今年度から始まりそうだ。県と町は3月に「芳賀・宇都宮LRT整備事業の委託工事に関する基本協定」を締結。町は6月議会で、2019年度の委託工事費等を盛り込んだ年度協定の承認を求め、議決後には着工の準備が整う。町区間は4カ所の停車場を含む2.5kmで、交差点の影響範囲を含め、拡幅工事は延べ3.1kmとしている。
県交通政策課によると、施工延長は主要地方道宇都宮茂木線が1km、同県道から左折する町道台の原下原線が2.1kmの延べ3.1kmとし、2路線とも4車線の幹線道路で中央部に軌道を敷設するため、両側に3mずつ拡幅するとした。道路の両側には、緑地帯が確保されており、沿道の用地の大半はホンダが所有、交差点部を除き用地取得の影響は少ないとした。
県の役割分担は、拡幅に伴う用地取得が県土地開発公社、工事は真岡土木事務所から発注する。県は見通しの立った箇所から同工事の発注見通しを公表するとしており、工種は一般土木工事。県道区間は中央分離帯の撤去と軌道敷設スペースの確保、道路の拡幅に伴う雨水排水対策の側溝等整備工事で、町道区間では軌道敷設スペースの確保と道路の拡幅に伴う雨水排水対策の側溝等整備工事を主体に実施される。
県と町の施工協定は、年度末に町の予算が確定するため、開業を見込む2022年度に向け、今年度から3年間、単年度ごとに受託工事費等を盛り込んだ年度協定について、町6月議会での承認を求めていくことになる。
町区間の2.5kmの停車場は、宇都宮方面から県道宇都宮茂木線に(仮称)芳賀台、同県道と町道台の原下原線交差点付近に(仮称)管理センター前。同町道には県企業局が造成整備に着手した芳賀町第2工業団地付近に(仮称)かしの森公園、終点は(仮称)本田技研北門-4停車場。