優良建築に10億円要求 4地区分/複合ビルの工事費など(石巻市 24回復興交付金)
[2019/5/10 宮城版]
石巻市は、24回復興交付金申請で、優良建築物棟整備事業(優建事業)の4地区に、本年度分の事業費として計10億7000万円(事業費ベース)を要求する意向だ。4地区とも地権者が共同で複合ビルの新築を計画しており、工事費などを確保する。24回復興交付金事業計画は、10日に復興庁に提出する。
24回申請で事業費を要求するのは▽中央2丁目3番A-2地区が約5700万円▽立町1丁目3番B地区が4億9600万円▽立町1丁目5番A-1地区が3億4300万円▽立町1丁目5番A-2地区が1億7400万円──となる。
中央二丁目3番A-2地区は、商業店舗と住宅の複合ビルを建設する予定だ。事業主体はD・I・O(石巻市)。24回申請で建築工事費や工事監理費を確保する。交付金ベースの申請額は3400万円。
立町一丁目3番B地区は、遠藤工務店(石巻市)が事業主体となり、RC+木造5階建て延べ4800平方mのビルを建てる計画。商業店舗や住宅を配置する。24回申請で建築工事費と工事監理費を求める。交付金ベースの申請額は2億9800万円。
立町1丁目5番A-1地区は、石巻商工会議所の跡地などに、S造5階建て延べ6900平方m程度のホテルや温浴施設、店舗が一体となった複合ビルの建設を計画している。事業主体はあす街(石巻市)。24回目の申請額を工事費や工事監理費に充てる。交付金ベースの申請額は2億0600万円。
立町1丁目5番A-2地区は、同じくあす街が事業主体で、S造6階建て延べ3300平方m程度の店舗・住宅ビルを建てる見通し。24回申請で既存施設の解体費や土地の整地費、補償費などを確保する。交付金ベースの申請額は1億0500万円。
石巻市内の優建事業ではこのほか、中央二丁目3番A-1地区でS造6階建て延べ約1300平方mの商業店舗・住宅ビル、立町二丁目4番地区でRC+S+木造5階建て延べ約1600平方mの商業店舗・住宅ビルを年度内に建てる予定だ。中央2丁目3番A-1地区は遠藤興業(石巻市)の新築施工が決定している。