県土整備部 道路整備路線を具体化へ 広域ネットワーで2計画

[2019/5/10 栃木版
 県土整備部は、広域道路交通計画と具体的な整備路線を盛り込んだ道路整備プログラムの策定に着手した。国の道路法改正に伴い重要物流道路制度に連動したもので、2次指定を見据え今年度中の策定を予定している。県道路整備課によると、同プログラムは今後、5年~10年程度を見据え、事業に着手している路線や中抜けのバイパスなど地域に必要な幹線道路を位置付けていく見通しを示し、広域道路ネットワークを再構築していくため適宜見直しを進めていくとした。=2面に熊倉一臣県土整備部長就任インタービュー

 重要物流道路は、平常時・災害時を問わない安定的な輸送を確保するため、国土交通大臣が物流上重要な道路輸送網を「重要物流道路」として、計画路線を含めて指定し、機能強化や重点支援を実施するもの。2018年度末に1次指定が行われ、東北自動車道や北関東自動車道の高速道路、国道4号・50号といった直轄国道を主体に延べ442kmが指定された。

 県管理道路では、4車線化拡幅事業に着手している那須塩原市の国道400号三島・西赤田工区が指定された。県交通政策課によると、同工区は東北道西那須野塩原ICと国道4号を結ぶもので、指定されると国庫補助が適用され交付金に比べ、事業の進ちょくが図られるという。

 また、重要物流道路と市町の役場や備蓄基地・総合病院など防災拠点とを結ぶ代替・補完路には、高根沢町の国道4号から那須烏山市役所を結ぶ主要地方道宇都宮那須烏山線など県管理道路等が指定されている。

 県計画のうち広域道路交通計画は、[1]広域道路ネットワーク[2]交通・防災[3]ICT交通マネジメント-3本柱で構成。このうち広域道路ネットワーク計画を先行して今年度にも策定を予定している。

 同計画に連動し具体的な路線を位置付けて事業を進めていく指針が、道路整備プログラムで、国道408号宇都宮高根沢バイパスや真岡南バイパスなど事業中の地域高規格道路に加え、県内の道路ネットワークを構築する都市間などを結ぶ幹線道路が盛り込まれる見通し。

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