23年度活性化施設へ構想 庁舎跡地活用検討委 解体工事を22年度(壬生町)

[2019/4/25 栃木版]
 壬生町は24日に町役場で、第1回町本庁舎跡地等活用検討委員会(委員長・三橋伸夫宇都宮大学名誉教授)を開催し、本庁舎跡地等活用の検討方針などについて協議した。庁舎を解体した跡地を、まちなか創生の拠点として再整備するとしており、2019~20年度に検討を進め、20年度末に基本構想を策定。本庁舎解体は21~22年度に設計、22年度に工事を実施する。跡地に整備する活性化施設は、22年度に設計、23年度には工事を行い、供用開始を目指すとしている。

 町は、新役場庁舎を町総合運動場CDグラウンド(壬生甲3841-1)に建設する。設計は、梓設計(東京都品川区)が担当。新庁舎の規模は、延べ床約7800平方mを計画。建設工事は19~21年度に行い、21年度に供用開始を予定している。

 新庁舎移転建設後の現在の役場本庁舎跡地については、庁舎建設委員会からの答申書や町議会からの提言書において、庁舎移転が市街地の衰退を招かないよう、庁舎跡地を活用した活性化策について言及。これらを受け町は、本庁舎跡地の活性化策について検討していくこととなった。

 本庁舎跡地等活用の検討方針は、地域住民や観光客等が集う、まちなか創生の拠点として活用し、既存施設と連携した取り組みを進め、中心市街地全体の活性化を図るとした。

 具体化に向け、庁内検討委員会や本庁舎跡地等活用検討委員会のほか、本庁舎跡地等活用検討委員会下部組織のワーキンググループで検討。庁内検討委員会で活性化のための素案を作成し、本庁舎跡地等活用検討委員会で素案に基づく意見交換を行い、町に提言書を提出するという。提言内容を踏まえて基本構想の素案を作成し、パブリックコメントや町議会での検討を経て、基本構想を策定するとしている。

 本庁舎跡地の再整備では、耐震性が不足している棟を解体し、解体した跡地をまちなか創生の拠点として再整備。既存施設と連携し、中心市街地全体に新たな交流を生み出して賑わいと活力を創出するとした。

 城下町として発展してきた歴史を踏まえ、蘭学通りや歴史的建造物などと調和した空間を生み出すとともに、イベント等の拠点としても利用。運営手法では、民間活力を導入し、補助金に頼らない自立した施設運営を行うとしている。

 施設の解体にあたっては、耐震性が不足している1958年建設の箇所は解体。それ以後に増築した箇所については、検討を進める中で解体するのか、施設を残すのか決めるとしている。

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