人見浄水場の排水施設更新 発注見通し 工事件数は462件(県企業局)
[2019/4/23 千葉版]
県水道局と県企業土地管理局が統合し、今年4月から業務を開始した県企業局が公表した2019年度当初分の発注見通しによると、配水管などの布設替え工事などを担当する管理部(旧水道局管理部)が268件、浄水場などを管理する水道部が106件、工業用水部が74件、土地管理部(旧企業土地管理局)が14件の工事をそれぞれ発注する予定でおり、全体の発注規模は462件(4月22日現在)。このうち、工期が20カ月を超えるものが8件含まれている。
工事の内訳をみると、第1四半期の入札を予定しているものが166件、第2四半期が268件、第3四半期が28件。入札方法別では、指名競争入札が253件、一般競争入札が209件となっている。
工期に1年余、12カ月以上を見込んでいる工事は34件の発注が予定されており、全て一般競争入札。高度処理設備の導入が図られている松戸市のちば野菊の里浄水場(第2期)と、君津市の人見浄水場の工事が目立っており、野菊の里浄水場では、洗浄排水池築造工事の発注が第2四半期に予定されている。
洗浄排水池の工事は、RC造約6,000立方mの洗浄排水池棟1棟を整備するもので、工種は土木一式、工期は約22カ月。野菊の里浄水場ではこのほか「場内連絡管布設工事(その1)」(工期約13カ月)、「急速ろ過池換気空調設備工事」(同12カ月)、「薬品注入棟建築工事」(同18カ月)、「高度浄水処理施設付帯電気設備工事」(同12カ月)などの発注が計画されている。
一方の人見浄水場では、排水処理施設の更新工事を建築、建築機械、建築電気の3件に分離し、いずれも第3四半期に発注を予定。工期には約24カ月を見込む。人見浄水場ではこのほか、監視制御設備更新工事の発注を第2四半期に予定しており、工期に約31カ月を設定する。これらの工事にはそれぞれ債務負担行為が設定されており、複数年で施工する。
大型の案件では、千葉市花見川区の柏井浄水場でも「四拡調圧水槽海浜系A・B流出配管用逆止弁更新工事」(工期18カ月)、「東側汚水池返送ポンプ整備工事」(同)、「活性炭再生施設再生炉目皿外交換工事」(同30カ月)、「西側汚水池設備更新工事」(同26カ月)、「火災報知器及び消火設備更新工事」(同18カ月)などが第2四半期をめどに発注される予定だ。
管路工事で大型のものをみると、千葉市稲毛区園生町での「一拡園生~登戸線(その1)配水本管布設替工事」は工期に23カ月を予定。φ75~150mmのGXDPを321m、φ400~700mmのNSDPを640m布設する。市川市原木の「原木大橋添架水管橋更新工事」は工期に15カ月、また「千葉市中央区塩田町390番地先外配水管整備工事」は工期に18カ月、「市川市二俣新町17番地先京葉港新港水管橋架替工事(その2)」も工期に18カ月をそれぞれ見込むなどしている。