宇都宮市テクノ地区小学校 体育館はS造2階2104平方m プール2面含め10月着工へ
[2019/4/20 栃木版]
宇都宮市は、テクノポリスセンター地区新設小学校の体育館等の実施設計をまとめ、S造2階建て・延べ床約2104平方mの体育館をプール2面とともに整備。約1万1000平方mの校庭や子どもの家も整備する。10月には体育館とプールの工事に着手し、2020年10月に完成。校庭は同年10月から着工し、21年2月に完成。子どもの家は19年度実施設計、20年度に工事を行うという。新設小学校は21年4月の開校を目指すとしている。
テクノポリスセンター地区は、小学校新設の要望があり、市はLRT整備などで今後もテクノポリスセンター地区で人口増が見込めるとし、同地区の清原中央小学校の増築による児童数増加の対応は困難と判断。新たな小学校を建設することとなった。設計は、AIS本澤設計共同体(JV)が担当。校舎や体育館を含めた整備費には約50億円を試算している。
建設地は、テクノ地区内(ゆいの杜3-15)で、面積は3万2002.49平方m。敷地南東に校舎(現在工事中)を配置。敷地北東の校舎に隣接するように、東側道路に沿って体育館を配置する。敷地西には体育館と校舎に挟まれるように、プール2面(A450平方m、大プール25m×15m・7レーン、小プール15m×5m)を配置。西側の校庭(A約1万1000平方m)は、200mトラック、野球場1面、サッカーコート1面などで構成する。
体育館の構造と規模は、S造2階建て・延べ床約2104平方mとし、プール付属棟も含む。バレーボールコート2面やミーティングルームなどのほか、1階に家庭科室を配置した。
施設整備にあたり、良好な教育環境を確保するため、廊下の腰壁やアリーナ壁面の一部を木質化。校舎に面する家庭科室には高窓を設置。校庭には多くの遊具を整備するとした。災害に備え、建物や非構造部材の耐震性能を確保し、ガラスの飛散防止や照明等の落下防止対策を実施。家庭科室には、屋外への通用口を設ける。
環境への配慮では、省エネ・高効率型の設備機器を導入し、建物の断熱化や照明のLED化を実施。地域開放の配慮で体育館に家庭科室のほか、地域活動室を集約する。
施設のデザインは、体育館の玄関に地場産材や大谷石を積極的に採用。地域団体から寄贈を予定している樹木を植樹するスペースも確保する。