埋立施設が9600平方m規模 20年度早々に工事発注 新一般廃棄物最終処分場(気仙沼市)

[2019/4/19 宮城版]
 気仙沼市は、新一般廃棄物最終処分場の実施設計を12月ごろまでにまとめ、年明けから工事発注の準備を進める予定だ。2020年度早々に新処分場の整備工事を発注したい考え。新処分場は被覆型で、埋立施設にS造9600平方mの規模を計画。別棟で、浸水処理施設と管理棟が一体となった施設も建てる。
 新処分場は、大曲地区の山林を切り拓いて整備する。敷地面積は約2・8ha。計画埋め立て容量は約8万立方m。概算工事費は約36億円を試算しているが、変更になる可能性が高い。
 新処分場の整備工事は20~21年度に進め、21年度末の完成を目指す。22年度から15年間稼働させ、可燃ごみの焼却灰や破砕不燃物などを埋め立てる。
 新処分場の整備に向けては、基本計画設計等業務をエイト日本技術開発(東北支社・仙台市若林区)、実施設計等業務を八千代エンジニヤリング(北日本支店・仙台市青葉区)に委託した。
 基本計画設計等業務では、新処分場の整備に必要な基本計画・基本設計の作成と、測量調査、地質調査を実施。現在は実施設計等業務で、工事に向けた実施設計をとりまとめている。秋には同業務で環境アセスメントも実施する。

新処分場の周辺で市道3路線を改良

 同市は、新一般廃棄物最終処分場の周辺で、市道3路線を改良する。昨年度は改良対象となる長柴高前田線と大滝長柴線の測量設計等業務を委託。本年度は癭槻(こぶつき)5号線の測量設計等業務を委託する。委託費は3000万円を確保している。
 癭槻5号線は、長柴高前田線から山側に延びている路線で、延長273m区間の現道を拡幅するとともに、カーブしている場所の線形を改良する。新処分場が設けられる地元からの要望を受け、地域振興策の一環で利用しやすい道路に整備する。
 長柴高前田線は、新処分場の入り口につながる路線で、現道幅員が5mと狭い。計画では赤岩長柴地区の延長314m区間を拡幅し、幅員9・5mにする。大滝長柴線は、現道幅員7mでカーブしている場所があり、大型車同士のすれ違いが困難なため、延長262m区間を幅員9・5mに拡幅する。
 この2路線の測量設計等業務は、一括して三協技術(仙台市青葉区)に委託。業務内容は道路の予備設計と詳細設計、路線測量、用地測量、機械ボーリングなど。本年度に繰り越して業務を行っており、夏ごろまでに成果をまとめる見通し。

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