県北道路整備費が33%増加 道路改良工など7件発注 19年度予算と事業計画(宮城県道路公社)

[2019/4/17 宮城版]
 宮城県道路公社(小野寺好男理事長)は2019年度の収支予算と事業計画をまとめた。収入・支出とも278億2970万円を計上した。前年度より5.8%の増加(15億1877万円増)。19年度はみやぎ県北高速幹線道路(県北道路)の建設で7件の工事を発注し、佐沼工区(登米市)の整備を促進する。三陸自動車道・仙台松島道路の工事では、赤沼大橋の修繕工事を発注する方針だ。
 宮城県道路公社が編成した2019年度予算のうち、県北道路に関する事業費は40億円を計上した。前年度比で33.3%増(10億円増)。このうち、工事費は39億2800万円(前年度比33.9%増)、測量設計費は1900万円(同26.7%増)を確保した。いずれも大幅な増加となった。
 同公社は県北道路の建設について、宮城県から佐沼工区(延長3.6km)などの整備事業を受託している。受託工事のうち、昨年12月には同公社が施工した佐沼インターチェンジ(IC)を含む延長4.7kmの中田工区が開通した。
 県北道路の延伸整備に向けて、今後は佐沼工区の整備促進が望まれる。19年度は盛土構造の道路本体を建設する道路改良工事を5件、紫雲山大橋の舗装工事を1件、新大瀬橋の上部工工事を1件発注する。第2四半期から第3四半期にかけて、一般競争入札を公告する予定だ。
 道路改良工事のうち、第2四半期に発注する「みやぎ県北高速幹線道路(III)道路改良(1-6工区)工事」では、迫川の右岸側に建設する盛土道路620mを施工する。路体盛土量は2万立方m。補強土壁なども建設する。概算工事規模は1億~5億円を見込んでいる。
 三陸自動車道の一部を構成する仙台松島道路(利府中IC~鳴瀬奥松島IC)の維持改良費には、16億3770万円を計上した。前年度より37.5%(9億8400万円減)も減ったのは、春日パーキングエリア(PA)の拡張整備が完了し、その分の事業費が減額されたため。
 維持改良費のうち、仙台松島道路の維持修繕には14億9200万円を計上した。舗装修繕や交通安全施設の修繕、除草・除融雪費に充てる。19年度は仙台松島道路の工事を7件発注する見込み。第1四半期に「舗装修繕工事」と「路肩法面防草対策工事」の一般競争入札を公告するほか、第2四半期に赤沼大橋(利府町)の修繕工事を発注することにしている。また、松島海岸ICから松島北ICにかけて設置する防護柵について、第2四半期に「道路防護柵設置工事」を発注する。
 業務管理費には16億0558万円を計上した。前年度比で17.5%の増加(2億3862万円増)。仙台松島道路の管理諸費が前年度の2倍に増えた。料金収受業務や道路パトロール業務の委託料は、前年度と同等の6億5110万円を計上した。
 駐車スペースが拡張した春日PAの施設管理では、浄化槽の保守点検など業務委託料に5095万円を計上した。

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