上三川インター南産業団地に9.9億円 県土地開発公社予算 現社屋の解体調査費計上

[2019/4/16 栃木版]
 県土地開発公社は、2019年度当初予算と事業計画を公表し、上三川インター南産業団地の用地取得・造成事業に9億9634万円を配分したほか、工事の始まった新社屋建設には8億1317万円を予算化した。新社屋建設では現社屋解体の調査費を計上、20年度の解体設計や工事に備えていく。あっせん事業のうちLRT整備に伴う芳賀町からの受託事業には1117万円となった。

 土地造成事業は、野木第二工業団地の用地費に1856万円、上三川インター南産業団地の用地取得と造成工事などとして9億9634万円を配分した。

 上三川インター南は、東を新4号バイパスに面し、同国道を挟んで日産自動車栃木工場が立地している。造成予定地は石田工業団地の南に隣接する農地を18年度末に市街化区域に編入したもの。面積は8.8ha、分譲面積には6.2haを予定した。基本設計では街区を5ブロックに区分し、[3]街区を囲むように幹線街路を計画。北端と南端には調整池を設置、東側の国道との間には河川が流れており、緑地帯を配置する計画。隣接する一般住宅との間には緩衝帯、[4]街区北側には公園を計画した。

 新社屋の構造と規模はS造4階建てで、1階のピロティ113平方mを含む延べ面積が1862平方m(建築面積498平方m)。新社屋は現社屋の耐震性不足を理由に建設に着手。現社屋は主要地方道宇都宮那須烏山線(通称・宇商通り)と同宇都宮向田線(通称・県庁前通り)交差点の南東角に立地。敷地面積は1928平方m。竣工は1972年で、構造と規模がRC造8階建て・延べ3648平方m。建物本体の老朽化が進み、宇都宮市街地の幹線道路に面していることから、新社屋への移転後は早期に解体事業に着手していく意向を示している。

 あっせん等事業は県からの委託に基づき用地取得を実施するもの。11年度から具体的な路線と配分額は明示されず、国道408号、同294号、県道結城石橋線、同鹿沼足尾線、同佐野田沼線、同飛駒足利線、同藤原宇都宮線の7路線に受託事務費3575万円を計上。日光杉並木の公有地化のための測量や事務費では、保護用地準備調査等として992万円を配分。また、芳賀町のLRT整備として、軌道を敷設する県道と町道の拡幅に伴う交差点等の用地取得の受託事務費には1117万円を配分した。

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