新道路の施工計画検討 気仙沼/化粧坂を線形改良(県気仙沼土木)
[2019/4/12 宮城版]
県気仙沼土木事務所は本年度、気仙沼市中心部の化粧坂地区他で、主要地方道気仙沼唐桑線(化粧坂道路)の改良に向けた施工計画検討業務を委託する。同線は現道が曲がりくねって見通しが悪い上、勾配もきついことから、山を削って延長460mの真っ直ぐな道路に整備し直す計画だ。まだ用地買収の進捗率が4割程度のため、着工時期は明確になっていないが、工事の具体的な計画づくりに着手する。
化粧坂道路は、気仙沼唐桑線が気仙沼市道と交わる本町橋から、北側に向かって上り坂になっており、途中で下り坂に転じた後、三日町の交差点(五叉路)で東側に折れている。そのまま東側を直進すると気仙沼市役所の前へと至る。
現道は、幅員が狭い所で車道が5.5m、路肩が1.5mの計7m。両側には家屋が連なっており、電柱も林立していることから、特に歩行者や自転車などが通行しにくい状況となっている。
計画では、山を削って線形を整えるとともに、道幅を広げて車道幅員3m×2、路肩が2.25m×2、歩道が4.75m×2で全幅20mに整備し直す。道路の縦断勾配は起点側と終点側が5%、途中区間が2.5%となる。道路改良に伴い、側溝の入れ替えやブロック積み擁壁の設置なども行う。
道路改良の詳細設計業務はサンコーコンサルタント(東北支店・仙台市青葉区)に委託し、2016年1月までにまとめた。現時点では掘削土量に16万㎥、総事業費に25億円を試算している。
16年度からは建物等調査積算業務を数件に分けて委託し、用地取得や移転補償などを進めてきた。家屋の移転先が見つからないことなどにより、思うように用地が取得できていないが、施工計画検討業務を委託して具体化を図り、地権者の理解促進につなげたい考え。
同業務は、第1四半期に一般競争入札で委託する予定。概算業務規模は500万~1000万円。履行期間は約3カ月を見込んでいる。