関連工事3件がWTO 千葉大学 中央診療棟新営で(文科省)
[2019/4/11 千葉版]
文部科学省は、同省や国立大学法人など関係機関による2019年度当初分の発注予定工事を明らかにした。本県では千葉大学などから、現時点で31件の工事発注が計画されている(2件は公告中)。このうち、工事の発注規模が6億円以上で、政府調達協定(WTO)の対象となる工事は3件あり、これらはいずれも千葉大学医学部附属病院で施工中の、中央診療棟の新営工事をメーンに、その関連工事などとなっている。
千葉市中央区の亥鼻キャンパスで新営工事中の中央診療棟は、S造(一部SRC造)地下3階地上6階建て延べ3万2,506平方mの構造・規模。リニアック棟も併設する。設計を久米設計、本体工事を鹿島建設、電気設備工事を東光電気工事、機械設備工事を三機工業がそれぞれ担当し、20年度の完成と21年からの供用開始を予定しており、手術室や集中治療室の増設・拡充が見込まれている。
関連工事として外灯の整備や、特高変電所から中央診療棟までの共同溝(本体は別発注)の整備、自家発電設備などの整備、老朽化した中央監視設備やエネルギーセンター内の熱源改修が計画されるなど、同病院の基幹整備工事として工事5件が予定されており、このうち「病院西側道路等」「歩廊等」「電気設備」の3件がWTO対象で、車路や人工地盤を新設する道路等工事が第1四半期、残る2件が第2四半期の公告で、それぞれ第2、第3四半期の入札を予定する。工期はいずれも14カ月。
また、他の「共同溝」は、第1四半期の公告・入札(工事発注規模2億円以上6億円未満)、「機械設備工事」(同6億円以上)は第2の公告、第3の入札で計画している。
同大学の西千葉キャンパスでは、ライフライン再生(給水設備)工事と同ガス設備工事の発注を予定。規模は給水設備が2億円以上6億円未満で、ガス設備が1億円以上2億円未満。ともに第2四半期の公告と第3四半期の入札を見込んでいる。
稲毛区長沼原町の附属特別支援学校では、校舎管理棟(RC造2階建て延べ1270平方m)の第II期となる改修工事を予定。建築・電気・機械の3分離で第1四半期の入札・第2四半期の公告で計画しているとともに、理学系総合研究棟でも3分離による改修工事発注を計画する。
千葉大学発注分以外では、お茶の水女子大学が館山にある宿泊棟のトイレなどの改修工事を3分離で第2四半期に公告・入札予定。日本私立学校振興・共済事業団の松戸職員住宅では、1号棟で外壁塗装工事、3号棟で屋上防水工事が計画されている。このほか、佐倉市の国立民俗歴史博物館を運営する人間文化研究機構でも、特別高圧受変電設備の更新工事と、総合研究棟第2書庫の機械設備増設工事が予定されている(発注予定工事の詳細は同省のホームページ参照)。