リサイクルプラザ再公告 DBM方式 予定価格は51億円(松戸市)

[2019/4/09 千葉版]
 松戸市廃棄物対策課は8日、リサイクルプラザ(仮称)の整備事業について、制限付き一般競争入札(総合評価方式)を公告した。2018年8月に公告したものの、入札不調となったことを受けての再公告となる。事業方式には設計と工事、供用後の維持管理を一括して発注する「DBM方式」を採用し、7月下旬の落札者決定を目指す(スケジュールなどは表参照)。選定された事業者には21年11月末までの施設完成と、41年11月末までの20カ年の維持管理を求める。事前公表された予定価格は51億0,498万4,546円(税抜き)。

 事業への応募については、設計・建設と維持管理を実施する予定の複数の企業で構成する企業グループとする(単体も可)。グループの構成員の中から、プラントの設計と建設を全て実施する者を代表企業とするとともに、同者が入札の応募手続きを進める。

 施設のプラント設計・建設を実施する事業者の条件として市は、入札資格者名簿に清掃施設工事Aランクで登載され、マテリアルリサイクル推進施設(破砕設備のある施設のみ)で、09年4月から公告日までに稼働を開始したものを元請けした実績などを求めた。

 市は予定価格の内訳についても公表しており、設計・建設工事費に35億5,000万円、20カ年の維持管理業務委託費に15億5,498万4,546円(ともに税抜き)としている。

 応募者の審査に当たって市は、委員長を公益社団法人全国都市清掃会議の濵田雅巳技術部長とする、5人で構成する事業者選考委員会を設置。非価格要素審査に60点、価格要素審査に40点をそれぞれ配する。

 同市は現在、市内の粗大ごみと資源ごみなどを、81年3月竣工の資源リサイクルセンター、88年3月竣工の日暮クリーンセンター、05年9月竣工の和名ケ谷クリーンセンターの3施設で処理しているが、施設の老朽化が進み、更新時期を迎えているほか、中間処理後の残渣物を施設間移動する必要があるなど非効率となっており、このため市では、粗大ごみの効率的な処理を目指して1施設に集約、施設を更新することにしたとしている。

 建設を予定している場所は、19年度末で停止を予定している六和クリーンセンター(七右衛門新田316-4)を解体した跡地約1・5haで、施設規模の規模として不燃系処理ラインが25・9t、可燃系処理ライン12・4t、有害物処理ライン0・7t(いずれも5時間当たり)の計39t(破砕+機械選別方式)を見込む。

 要求水準書によると、全体計画として敷地内に緑地帯を設けた上で、建物を合理的に配置。その建物は、工場棟のほか管理棟や計量棟、保管ヤード、洗車棟を想定し、工場棟と管理棟を合棟とする場合は、車両動線が交差しないことなどを求めている。

 このほか、20カ年の事業期間終了後も、10カ年程度、工場棟や管理棟などを継続して供用することも可能な施設とすることとしており、30カ年程度は稼働させる場合があることを想定し、施設の整備や維持管理を実施することなどとした。

【 事業スケジュール 】
内容 日程(案)
入札公告及び入札説明書等の公表 2019/04/08
現地見学会申込受付期限 2019/04/12
現地見学会 4月15~16日
入札説明書等に関する質問受付期限 2019/04/19
入札説明書等に関する質問への回答の公表 2019/05/10
入札参加資格審査書類受付期限及び審査 2019/05/16
入札参加資格審査結果の通知 2019/05/24
技術提案書の受付期限 2019/06/13
落札者の選定 7月下旬
落札者の決定及び公表 7月下旬
基本協定締結 8月上旬
仮契約締結 10月上旬
事業契約締結 12月下旬

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