建築工事に債務負担 (塩釜消防組合19年度予算)
[2019/3/27 宮城版]
塩釜地区消防事務組合は、2019年度予算を公表した。一般会計は20億8003万円(前年度比1・9%減)を計上し、多賀城消防署建設事業に限度額9億8143万円(期間19~20年度)を設定した。特別会計は、環境事業に新火葬場の建築工事費3億9200万円の計上と債務負担(19~20年度)の設定で、建築の工事総額に20億0800万円を盛り込んだ。
組合は25日、3月定例会に予算案を提出し、同日可決された。一般会計は、建設事業費に庁舎改修工事費3208万円を計上。多賀城消防署建設事業は、期間が19~20年度の債務負担を設定した。建設地に接続する都市計画道路(清水沢多賀城線)の工事進捗に合せ建築工事に着手する。
環境事業は、6億4979万円の計上で、斎場建設工事費のほか環境センターの補修工事費に46543万円を充当した。斎場建設では、建築と設備の工事2本に債務負担を設定。建築工事は限度額が16億1600万円で、計上額と合せた建築の工事総額に20億0800万円を盛り込んだ。
設備工事は、火葬炉設置に限度額3億8720万円を設定している。
床面積は約2800平方m
新斎場の設計は22日、RC造一部SRC造一部2階建て延べ約2794平方mで固まった。組合は、建築確認申請の手続きを進め、県の許可を得て工事を発注する。予定価格が1億5000万円を越える場合、組合定例会に工事契約議案を提出するため、早期の工事発注を目指す。
建築物は、火葬棟と待合棟で構成し、建築面積は既存斎場の約2倍。火葬炉は8炉(人体炉1、動物炉1)。収骨室を兼ねた告別室を4室設けた。施設設計は久慈設計(仙台支社・同)がまとめた。火葬炉メーカーは、富士建設工業(本社・新潟市北区)が製作・設置する。
同事業は、塩釜市袖野田の斎場を移転し、利府町名古曽約9980平方mに改築する。1月31日に造成工事に着手し、伐倒・除根などの準備工事を進めている。3月末の進捗率は約12%の見通しで、4月から切土による本格的な造成を開始。9月末の造成工事完了を予定し、建築工事に着手する。
20年度末まで施設に施設工事の竣工と、21年度中の稼働を目指す。