道路新設改良が11億円 町道補修は16路線で11km(丸森町 19年度予算)
[2019/3/23 宮城版]
丸森町の2019年度予算が可決した。一般会計の総額は89億9400万円で前年度比3.1%増(2億6700万円増)とする。17年度から連続の増額編成。新年度は道路新設改良事業に約11億円を盛り込むなど、土木費を同約50%増と厚くしている。中でも新規に復興事業に伴う町道16路線の舗装補修に工事費約4億6700万円を充てた。
道路新設改良には、工事費10億2580万円、委託費に2116万円を計上。新規の舗装補修事業は、大震災の復旧・復興工事で急増した大型ダンプの往来により傷んだ道路舗装を修繕するもの。対象は町道16路線1万1690mに及ぶ。財源は国の東日本大震災市町村道舗装補修交付金を活用する。
このほか工事費の内訳は、社会資本整備総合交付金事業(地方道整備)として町道8路線の改良に約3億9400万円、阿武隈急行の跨線橋補修に4900万円を充てる。地域再生基盤強化交付金事業(道整備交付金)には、継続事業である奈良又竹ノ内線に約1億1000万円を確保した。
土木費以外の主な予算をみると、教育費に丸森小学校校舎の改修設計業務委託費1200万円を計上。校舎は1979年の竣工で老朽化が進んでおり、長寿命化を図るための大規模改修を計画している。農林水産業費には、林道の改良などに工事費3444万円、測量設計委託費450万円を盛り込むなどした。
特別・企業会計の主な事業は、特別会計の公共下水道事業に下水道建設費として工事費1億5650万円を充当。丸森ポンプ場改築の19年度事業費を予算化したほか、新規に除塵機整備に充てる。また管渠やマンホールポンプの長寿命化を推進する。
水道事業企業会計には、設備拡張費として2億6800万円を計上。主に継続事業である水道未普及エリアである大張地区への配水管敷設、新規に小斎地区の低水圧部解消を目的とした配水管布設を進める。
病院事業会計には、丸森病院で冷房設備の全面改修や照明のLED化などを計画しており、設備改良費4億8000万円を予算化。合わせて冷房設備等改修事業として期間を2020年度とする限度額1億2000万円、同じく改修設計監理事業に限度額200万円の債務負担を組んでいる。