一般会計に41億円追加 区画整理や運動場の整備 19年度1号補正案(名取市)

[2019/3/16 宮城版]
 名取市は14日、新年度の一般会計第1号補正予算案を公表した。41億1431万円を追加し、その総額を355億1631万円とする。配分が決まった第23回復興交付金事業を予算化し、区画整理事業特別会計への繰り出しのほか、主に閖上スポーツグラウンドや、震災復興伝承館(仮称)の整備に係る事業費を計上している。
 閖上スポーツグラウンドの整備場所は、閖上東地区被災市街地復興土地区画整理事業地内に設ける約6haのスポーツエリア。スポーツグラウンドはコミュニティ広場(多目的広場)とし、エリア内には、合わせて少年野球場などとなる閖上グラウンドを災害復旧する計画だ。
 スポーツグラウンドは、敷地面積約4.9haを確保する。補正案には工事費として4億0632万円を計上。大型遊具などは設けず、広場やあずまや、トイレ、駐車場などを整備する計画だ。財源は復興交付金。
 一方、閖上グラウンドは津波で流出し、災害復旧事業で再建する。位置はエリア北側とし、面積は約1ha。当初予算案には工事費1億4830万円を充てている。
 設計業務は両施設とも、パシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)が担当。整備は区画整理事業と一体的に進める見通し。
 伝承館には、補正案に工事費と設計委託費など1億3397万円を措置。名取川右岸に国が整備を進めている河川防災ステーション内に建設する。整備概要は敷地面積1879平方mに、施設を木造平屋295平方mの規模で建てる。内部には105平方mの展示室や会議室2カ所、トイレ、事務室など配置する。施設の設計業務はURリンケージ(本社・東京都中央区)が担当。
 建設スケジュールは、2020年4月のオープンを目指すこととし、順調にいけば着工は6月ごろとなりそうだ。工期に8カ月程度を見込む。
 このほか補正案には、市営住宅建設基金の積立金9億3672万円、愛島児童センターの庭園整備に向けて設計委託費や用地取得費を盛り込んでいる。

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