千城台旭・北小を改修 5校→3校に 2カ年で施工・設計(千葉市)

[2019/3/15 千葉市]
 千葉市教育委員会は、若葉区千城台地区にある5つの小学校(千城台東小・千城台南小・千城台北小・千城台西小・千城台旭小)のうち、千城台北小と千城台西小を2020年4月に、千城台旭小と千城台南小を21年4月にそれぞれ統合させる。19年度はそれぞれ新校名に加え、新たな校章や校歌などソフト面の検討を引き続き進めるのに併せ、ハード面でも、老朽化している校舎などの改修を計画、統合先の学校を対象に、大規模改造工事の着工または設計が予定されている。

 千城台旭小と千城台南小の統合に伴う改修事業に当たっては、19年度の当初予算で、19・20年度の2カ年総額10億4,400万円の継続費を設定。このうち19年度には5億5,000万円を計上している。

 改修の対象とするのは、統合先として供用予定の千城台旭小の校舎と給食室。給食室については児童の増加に対応して増築化を図るとともに、新たな衛生基準への対応も図るなどしながら、老朽化するなどしている調理器具などといった設備の更新も図る考えだ。

 校舎については、児童数の減少などのため現在は使用していない校舎の大規模改造を図る。内外装の更新や屋上防水、トイレなど設備の更新などを図る予定であるとともに、普通教室への空調設備の導入も予定する。残る校舎を児童が供用しながらの「居ながら施工」となる見通し。大規模改造に伴う実施設計は18年度の入札で、向後構造設計事務所(千葉市中央区)が担当した。

 千城台北小と千城台西小については19年度、統合先となる千城台北小の校舎および給食室について大規模改造を計画するに当たり、実施設計を委託する予定であるとともに、水はけが悪いという屋外グラウンドを改修するため、19・20年度の2カ年総額1億2,300万円を確保(19年度は9,900万円)した。

 両校については、来年4月に統合後、20年度は西小学校の校舎を仮校舎として利用。同年度中に北小学校の大規模改造を完了させる考えで、旭小と同様、21年4月の供用開始を目指す。

 児童数が減少傾向にあった千城台地区の小学校の統合に向けて同教委は、10年度から協議会を設置して検討を開始。17年8月に千城台南小と千城台旭小について、翌18年8月には千城台北小と千城台西小の統合が地元住民らから市教育長に要望書が提出された。21年度の統合後は旭小(の位置にできる新設校)の学級数は12クラスで児童数は330人、一方の北小も学級数12クラス、児童数404人となる見通しとなっている。

 市では統合後の千城台西小と千城台南小の跡地利用について、追って検討していく方針でいる。

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