支援校など27校にエアコン 危険ブロック塀も撤去 2月補正の工事費(宮城県教育庁)
[2019/3/7 宮城版]
宮城県議会は6日に2月定例会の予算特別委員会を開き、宮城県が提出している2018年度2月補正予算案を審議した。このうち、宮城県教育庁は一般会計を21億0815万円増額する補正予算案を提出している。猛暑対策として、特別支援学校など27校の普通教室にエアコンを設置する方針だ。
学校施設へのエアコン設置は、特別支援学校25校と県立の中学校2校が対象になっている。
事業費の内訳は、特別支援学校24校分の工事費、施工管理委託料などが計19億7345万円。光明支援学校(仙台市泉区)など24校の普通教室にエアコンを取り付ける。工事は2019年度に発注する考え。
19億7345万円の中には、倒壊の危険性がある学校内のブロック塀撤去費が含まれている。ブロック塀を撤去するのは光明支援学校と視覚支援学校(仙台市青葉区)、聴覚支援学校(仙台市太白区)、船岡支援学校(柴田町)の4校。
特別支援学校へのエアコン設置は、名取支援学校名取が丘校(名取市)分を別枠で確保する。工事費は1896万円。同校は名取支援学校が生徒数の増加によって手狭になったため、不二が丘小学校(名取市)の東校舎を改修して新設する。4月に開校する予定。現在、赤坂建設(仙台市泉区)が改修工事を実施している。
同校の事業費では、改修工事の増工分として1303万円も確保する。改修工事の段階でアスベストが含有した建材が使われていることが分かったため、除去工事費を追加する。
また、中学校へのエアコン設置には、工事費など1億1574万円を確保する。仙台二華中学・高校(仙台市若林区)と古川黎明中学・高校(大崎市)の2校のうち、中学生用の普通教室にエアコンを設置することにしている。