庁舎の耐震化に設計費 工事は20~21年度で補強工事(柴田町19年度予算案)
[2019/3/5 宮城版]
柴田郡柴田町の2019年度予算案が明らかとなった。一般会計の普通建設事業費は町営住宅建設に係る事業費の減少などを要因とし、前年度比24.2%減の8億4742万円とする。新規では役場庁舎・保健福祉センターの耐震補強工事に向けて、設計業務委託費5000万円を盛り込んだ。工事は20~21年度の2年をかける見通し。
新年度の一般会計予算案の総額は、同0.8%減の117億2989万円。10月に予定される消費税率引き上げを加味した編成とした。投資的経費は前年度比で減少したものの、継続事業である町道富沢16号線の改良や、債務負担を組んでいた同町営住宅5号棟の新築に係る工事費などを予算化している。
また19年度には、東船岡小学校の大規模改造に係る補助金確保に向けて国への働き掛けを強化するほか、総合体育館の建設に係る用地造成工事を2020年度に着手できるよう関係機関と調整を進める考え。
予算案に盛り込んだ19年度の重点・新規事業をみると、庁舎・保健センターの耐震補強事業は、新年度に設計をまとめ20~21年度にかけて工事を進める計画。総事業費は約2億8600万円を試算している。建物は、庁舎が1973年の竣工でRC造6階建て延べ4367平方mの規模。庁舎と併設する保健センターは、1984年にRC造4階建て延べ2210平方mで建てられた。庁舎は旧耐震基準。耐震化や改修メニューの詳細は設計業務で固める。
このほか、都市計画マスタープラン・立地最適化計画の策定へ委託費1518万円を措置。18年度補正予算案で20年度までの債務負担を追加している。都市計画区域内を対象に都市機能や新たな居住機能を集約する「コンパクトアンドネットワーク型」の都市像を検討していく。
継続事業は、道路新設改良に工事費として町道富沢16号線に6100万円、町道下名生48号線に1158万円を充当。道路維持事業には、工事費として町道葉坂7号線ほか橋梁補修に2150万円、町道槻木121号線・131号線補修に1791万円などを計上した。消防費には防災行政無線整備の実施設計委託費489万円、指定避難所の防災基盤整備工事費2640万円を充てる。
特別会計では公共下水道特別会計予算案に、鷺沼排水区雨水整備に係る工事費1億9750万円、汚水枝線に工事費2億7200万円を措置。委託費では汚水枝線工事の実施設計に5800万円、ストックマネジメント業務に2320万円を盛り込んでいる。