大規模改造に5億円 多賀城東小の校舎(多賀城市)
[2019/3/6 宮城版]
多賀城市は新年度、公共施設管理総合計画に基づき、市立多賀城東小学校の校舎の大規模改造事業に着手する。既存校舎は3期に分けて施工されており、城南小と同じ手法で改修を検討する。概算工事費は約5億円を試算し、19年度予算案に設計費4205万円を計上した。工事は20~21年度の見通し。
同小の既存校舎は、RC造で総延べ床面積が5185平方m。1973年(昭和48年)のI期からIII期まで工期を分け、エクスパンションジョイントで施工した。構造はRC造で、規模はI期が3階建て延べ約1284平方m、II期は4階建て延べ約1945平方m、III期は4階建て延べ約1956平方m。
大規模改造事業では仮設校舎を置かず、2015~17年度で改修した城南小と同じ手法で施工する見通し。工期は20~22年度の2カ年を見込む。城南小の改修事業では、エレベーター棟を増築し、RC造4階建て延べ5353平方mの全面改修を実施。このため、概算工事費は約8億円だった。
学校施設の改修事業は、29年度策定の公共施設管理総合計画に基づき進めている。同計画に基づく多賀城東小改修の概算工事費は5億2800万円を試算する。校舎改修のほかは、新年度建設事業に同小エレベーター改修事業など、小学校環境整備事業4577万円を盛り込んだ。
学校以外では、埋蔵文化財センターの工事費に1億5000万円を計上している。学校施設や公共施設の改修事業は、国庫補助の交付が見送られ、総合体育館の改修は次年度以降となる見通し。