大網街道など3区間優先 無電柱化の推進計画案(千葉市)

[2019/3/2 千葉版]
 千葉市建設局土木保全課は1日、無電柱化推進計画の案をまとめた。4月1日までパブリックコメントを実施しており、5月中の成案を目指す。2019年度から28年度の10カ年を計画期間とするもので、案では都市災害の防止に向けて3区間・延長計2・8kmを優先的に整備する路線として抽出。大網街道など高速道路のインターチェンジ(IC)から防災拠点への無電柱化された路線での接続率を、現況の68・2%から100%とすることなどを目指す。

 市ではまず無電柱化の候補として、災害時に電柱の倒壊による閉塞を防ぐため、緊急輸送道路と官公庁や病院などといった防災拠点までの路線を対象にするとともに、道路特定事業計画での電線共同溝の整備計画路線のほか、市の観光資源として無電柱化が求められる路線とした。

 このうち同案では「都市災害の防止」に重点を置き、首都直下地震などに対する防災機能の向上を図るなどとしている。

 具体的には、緊急輸送道路から防災拠点までの経路である7路線・計9・7kmを挙げ、このうち東関東自動車道や京葉道路のICから防災拠点までの経路で少なくとも1つの経路が確保できるよう、無電柱化されていない3路線を優先的に整備するとした。

 市では区画整理など他の事業による整備や、地中化以外による無電柱化も視野に事業を進める。

 同案で「都市災害の防止」における整備対象路線とされた7路線は次の通り。I~IIIが優先整備すべきとした路線。[1]始点[2]終点[3]目的地[4]路線延長──の順。

 I.千葉大網線、中央星久喜町線・千葉大学線=[1]大網街道入口交差点、矢作トンネル東交差点[2]ハーモニープラザ交差点、千葉大学医学部附属病院・市立青葉病院[4]1・1km、0・5km

 II.椿森24号線=[1]椿森中学校入口交差点[2]国立病院機構千葉医療センター[4]0・3km

 III.国道14号、中瀬幕張町線=[1]幕張IC、幕張公園交差点[2]美浜区幕張西1-1-8地先、中瀬交差点[3]国際展示場(幕張メッセ)・県救急医療センター・市立海浜病院[4]0・2km、0・7km

 IV.新港穴川線=[1]海浜橋交差点[2]黒砂橋東側交差点[4]1・9km

 V.千葉鎌ケ谷松戸線・中瀬幕張町線=[1]武石IC[2]幕張公園交差点[4]1・8km

 VI.問屋町2号線=[1]中央区問屋町7地先[2]ポートアリーナ前交差点[4]0・4km

 VII.高洲中央港線=[1]黒砂橋東側交差点[2]千葉みなと駅入口交差点[4]2・8km

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