三沿道に最大272億円 19年度の直轄事業計画(東北整備局)
[2019/3/1 宮城版]
東北地方整備局は、2019年度政府予算案に基づく直轄事業の事業計画(予定)を公表した。本県関連では、復興庁一括計上分として、三陸沿岸道路(以下、三沿道)の改築事業に4区間で計179億~272億円程度、旧北上川の災害復旧事業に6億5000万~65億円、同川の復興事業に13億~36億円を充てるなどした。
三沿道の改築事業費を箇所別に見ると、歌津本吉道路が12億~14億円程度、本吉気仙沼道路II期が2億~3億円程度、気仙沼道路が163億~252億円程度、唐桑高田道路が2億~3億円程度となっている。
このうち、歌津本吉道路は延長が12kmで、うち10kmが開通済み、残る2kmが20年度に開通する予定。気仙沼道路は延長が9kmで、うち1.7kmが19年度に開通予定、残り7.3kmは開通時期が明らかになっていないものの、20年度までの全線開通を目指している。
本吉気仙沼道路II期は今月16日に全線が開通済み、唐桑高田道路は3月21日に全線が開通予定で、19年度は本線以外の残工事を進める。
復興庁計上分ではこのほか、国道45号に1000万~9億円程度、仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区国際物流ターミナル整備事業の南防波堤に最大33億円程度、仙台塩釜港仙台港区向洋地区老朽化対策事業のマイナス14m岸壁に最大24億円程度、仙台塩釜港予防保全事業のマイナス9m岸壁に最大9億円程度を見込んでいる。
国交省計上分の道路事業では、国道108号古川東バイパス(BP)に13億~18億円程度、国道4号大衡道路に2000万~5億円程度、国道4号築館BPに1000万~1億円程度を配分。
河川事業では、吉田川上流の床上浸水対策特別緊急事業に最大22億円、阿武隈川下流の河川改修事業に3000万~21億円、名取川の河川改修事業に1億6000万~15億円を充てるなどした。
ダム事業では鳴瀬川総合開発に11億円、港湾整備事業では仙台塩釜港仙台港区ふ頭再編改良事業に最大12億円程度、空港整備事業では仙台空港の排水機能強化や耐震対策に最大11億1000万円程度を見込んでいる。
仙台市関連では、国道4号仙台拡幅に3億~12億円程度、国道48号郷六橋の架け替えに6億~11億円程度を盛り込むなどした。
なお、19年度の事業計画等は現時点の予定であり、今後に変更する可能性がある。