水産加工場を5月着工 赤岩港地区/気仙沼市が補助決定(横田屋本店)
[2019/2/26 宮城版]
横田屋本店(気仙沼市、猪狩儀一代表取締役)は、同市赤岩港地区に水産加工場を建設する計画で、5月の新築着工、来年1~2月の完成を目指している。施工者はこれから入札で決める。施設整備に当たっては、同市に補助金の交付申請を行い、今月に認められた。
計画では、市が造成した赤岩港168-17(14街区)の敷地約5800平方mを借り受け、S造平屋1617平方mの水産加工場を建てる。工場内には事務所も設ける。水産物はホヤの塩辛、焼きノリ、ウニ、藻類の珍味などを扱う計画だ。
施設整備の補助金は、水産業共同利用施設復興整備事業を活用する。気仙沼市は昨年11月から12月にかけて、同事業の第8回公募を行い、横田屋本店のみが応募した。同事業では、対象事業費の8分の7以内を補助する。8回公募の全体予算額(対象事業費)は8億円程度としている。
横田屋本店は、1706年の創業、1917年6月の設立。水産加工販売、食品製造・卸売、不動産賃貸業などを手掛けている。八日町に本社機能、階上地区にノリの加工場を置いている。
赤岩港地区の水産加工団地は、全体面積が約19.9haで、同市が計14区画を造成した。団地内の水産関連施設は、7者がすでに施設整備を完了させ稼働している。残る区画には横田屋本店のほか、ヤヨイサンフーズなど3者が立地予定で、これから施設整備を進める見通し。
なお、同市によると、赤岩港168-12の第10街区への立地が決定していた大弘水産に関しては、その後に辞退している。今後に改めて、同街区への立地事業者を募集する見込み。