足利市新年度予算案 あがた駅北で新産業団地計画 消防本部建設に継続費
【2019/2/23 栃木版】
足利市は22日までに2019年度予算案を公表し、一般会計は前年度当初比0.4%増の529億円。普通建設事業費は、認定こども園施設整備補助の皆減やあがた駅南産業団地開発事業費の減少などで、8.4%減の53億2816万円となった。新規事業では、陸上競技場や硬式野球場の改修、水道庁舎の機能移転・解体工事などに予算を計上。継続事業は新産業団地開発、消防本部庁舎の建設、土地区画整理事業、道路整備などを進めていく。斎場は現地建て替えに向け基本設計、南部クリーンセンターは新施設整備に伴い基本計画策定に着手する。 =2面に主要事業と予算額
一般会計の新規事業では、総合運動場陸上競技場改修事業に2億2660万円を計上。コースのマットの全面更新が中心で、縁石交換やラインの引き直しなども実施する。国体でソフトボール会場となる硬式野球場は、スコアボード電光掲示板化改修工事で1億0400万円、土や芝の入れ替えを行うグラウンド全面改修工事1億4400万円、トイレの洋式化改修工事に3710万円を配分している。
立地適正化計画は、策定に向けた調査に250万円。市営住宅長寿命化計画の策定には400万円を配分した。圃場整備事業は、南部地域土地改良事業に着手。圃場の大区画化や農地の集約・集積に向けた調査で、800万円を配分している。
市民活動センターを市生涯学習センターへ機能移転する事業には、5280万円を計上、施設の改修工事等を実施する。
継続事業では、中学校4校(西中・山辺中・毛野中・愛宕台中)武道場の天井改修工事に9415万円を配分。(仮称)山下町住宅団地整備事業では、宅地造成3500万円を配分した。
新産業団地開発事業には、2182万円を計上した。新しい産業団地については、東武あがた駅北側区画を候補地に選定。19年度は地区界測量などを実施するという。
消防本部庁舎等建設事業は、現地建替えを計画。庁舎建設工事は、19~20年度に11億4600万円の継続費を設定。敷地拡張に伴う隣接する旧保健センターの解体工事には1億1500万円を配分した。設計はフケタ設計(宇都宮市)が担当している。
基本計画の策定を進めている斎場再整備事業には5826万円を配分し基本設計に着手。債務負担行為でも基本設計に19~20年度1億2455万円を計上した。基本構想によると、現在の斎場敷地で建替えを行う。
南部クリーンセンターの新施設整備に向けた対応では、用地取得・基本計画策定・生活環境影響調査などで2億6775万円を計上した。新施設予定地は現在の敷地を拡張。マテリアルリサイクル推進施設、ストックヤードなどのほか、1日当たり170トン(85トン×2炉)の処理能力を備えた焼却施設を整備する。
土地区画整理事業のうち山辺西部第一には3億2642万円を配分し、家屋の移転補償などを進めるほか、道路築造(L520m)を実施。山辺西部第二は1億4694万円を配分して、移転補償や事業計画の変更を行うとしている。
道路整備のうち単独道路改良事業には、1億7400万円を計上。鹿島山下通り改良事業は2億2900万円を計上し、道路改良工事(L440m)を実施。このほか、各路線の改良事業を進めていくとしている。都市景観形成事業は、足利学校や鑁阿寺周辺の景観向上に向けた調査で、540万円を配分している。
特別会計のうち公共下水道事業が0.7%減の59億円。管渠整備は、社会資本整備総合交付金事業で長寿命化対策工事に1億9000万円。単独事業の管渠工事に2億8560万円を配分した。
水道事業の資本的支出は、47%増の23億2630万円。基幹管路耐震化更新計画を策定するため873万円を配分。大前浄水場等2施設の耐震設計には、2241万円を配分。配水管布設等に4億7589万円、配水管布設替には2億5000万円を計上し、老朽鋳鉄管をダクタイル鋳鉄管に更新(φ50~200、L2581m)する。
浄水場・配水場・造圧場の施設改良事業には、7億8285万円。このうち水道庁舎跡地整備事業には、1億8000万円を計上した。市は水道庁舎を県足利庁舎への機能移転を計画。現庁舎は解体し、跡地に本庁舎用駐車場を整備する。移転先の県足利庁舎の賃借料や庁舎内のレイアウト変更、内装改修、電気等の設備改修、ネットワーク整備等の機能移転のための改修工事などに9844万円を配分している。